104: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/15(日) 12:42:53.44 ID:E7iRZ/bz0
──“いのちのたま”。自分の体力を攻撃のエネルギーに変換する持ち物だ。
例え相手がメガシンカポケモンだったとしても、渡り合えるようにと持たせたものだったが……。
ランジュ「……パワーは完全に互角だったわ」
せつ菜「……“いのちのたま”で失った分の体力が……明暗を分けたようですね……。……ウーラオスお疲れ様、戻ってください」
「…ラオ、ス…──」
私はウーラオスをボールに戻しながら、ランジュさんの方へと歩を進める。
せつ菜「ランジュさん」
ランジュ「せつ菜」
お互い真正面で向き合い、手を振り上げ──
せつ菜「いいバトルでした!! ありがとうございます!!!」
ランジュ「该说的是我! 楽しい試合だったわ!!」
お互いの健闘を称え合い、固く握手を交わしたのだった。
せつ菜「ですが、次は私が勝ちますよ!!」
ランジュ「望むところよ。まあ、何度やっても勝つのはランジュだけどね!」
お互いが健闘を称え合い、次の試合に対する意気込みを交わし合っていると──
ミア「次の試合は置いておいて……。とりあえず、これでランジュの2勝だ」
と言いながら、ミアさんが私たちのもとにやってくる。
せつ菜「2勝……? ……あ……!!」
熱い勝負に胸を躍らせていて、完全に忘れてしまっていた。
私が敗北したということは──私たちは五番勝負で、早くも追い詰められたことを意味していた。
🎹 🎹 🎹
侑「せつ菜ちゃん、お疲れ様!」
「ブイ♪」
せつ菜「……すみません……。……あれだけのことを言ったのに……負けてしまいました……」
侑「うぅん、全力で戦った結果だから、仕方ないよ」
せつ菜「侑さん……」
私がせつ菜ちゃんを労っていると──
かすみ「いやいや、そんなこと言ってる場合ですか!? かすみんたち追い詰められちゃいましたよ!?」
かすみちゃんが青い顔をしながら言う。
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