10: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/11(水) 14:16:51.00 ID:mgX0GYuD0
歩夢「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!?」
歩夢の悲鳴を聞き、すぐにそっちに顔を向ける。
侑「歩夢ッ!!!」
──歩夢は空を飛ぶ手段がほぼないに等しい。
私よりも遠くに飛ばされていた歩夢が空中でくるくる回りながら、落下しているのが見え、
「ウォーーーーッ!!!!!」
ウォーグルが飛び出す。
落下する歩夢に向かって、ウォーグルで急降下しながら接近する。
侑「歩夢ーーーーーッ!!!」
大きな声をあげながら、歩夢に手を伸ばす。
歩夢「侑ちゃぁぁーーーーんっ!!!!」
歩夢も手を伸ばし、伸ばしたお互いの手は──すんでのところで届かずに空を掻く。
歩夢「ぁ……」
侑「ッ……!!! 歩夢ーーーーーーッ!!!!!」
「ウォーーーーグッ!!!!!」
ウォーグルはスピードを上げながら、降下するが──重力にしたがって落ちていく歩夢のスピードはそれを上回っていて、どんどん引き離されていく。
高い高い大樹の上にいたはずなのに、猛スピードで落ちる歩夢の背後に──地面が見えてきた。
侑「歩夢ッ!!! 歩夢ーーーーーーッ!!!!!」
このままじゃ歩夢が地面に激突しちゃう……!!
なのに──歩夢との距離はどんどん離れていく。
そのときだった。音ノ木の大きな葉の上から、
「──ピィーーーー!!!!」
歩夢「!? ピィ!!?」
1匹の小さなポケモンが飛び出してきて、歩夢に飛び付いた。
直後、歩夢の身体が光に包まれて──そのポケモンごと、消えてしまった。
侑「……な……!?」
リナ『き、消えちゃった!?』 || ? ᆷ ! ||
私とリナちゃんはその光景に驚きの声をあげる。
せつ菜「侑さーーーーんッ!!!!!」
「ムドーーーッ!!!!!」
そこにせつ菜ちゃんも追い付いてくる。
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