99: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/19(月) 12:12:19.32 ID:c3b0uZJF0
全く心当たりがないんだけど……。
果南「さっき、侑ちゃんが持ってたタマゴが孵ったでしょ?」
侑「え? は、はい……フィオネですよね?」
果南「実はマナフィはね、フィオネたちの王子って言われてるポケモンなんだ」
侑「……え?」
果南「そして、フィオネにはどれだけ遠くに流されても、自分が生まれた海に戻ることが出来る帰巣本能がある」
侑「じゃあ……」
果南「フィオネに案内してもらえば、マナフィのもとにたどり着けるってこと!」
侑「……」
私はポカンとしてしまう。……まさか、さっきタマゴから生まれたポケモンがそんなに重要なポケモンだったなんて……。
果南「あとはやぶれた世界に行く方法を見つけて……リナちゃんの記憶を戻せば、歩夢ちゃんたちを助けに行く道が見えるかもしれない!」
侑「……!」
果南「ただ、フィオネの“おや”は侑ちゃんだから、無理強いは出来ないんだけどさ……手伝ってくれるかな?」
そんなの、聞かれるまでもない。
侑「はい……! 私、絶対に歩夢を助けに行きたいんです……! 協力させてください!」
果南「ふふ、よかった」
かすみ「じゃあ、かすみんはやぶれた世界に行く方法を探しちゃいます! どうすればいいんですか?」
鞠莉「やぶれた世界に行くためには、空間の裂け目を見つける必要があるわ」
かすみ「空間の裂け目……? それってどんなのですか?」
鞠莉「まあ、一言で言うなら空間にあいた穴ね」
かすみ「空間にあいた……穴……?」
かすみちゃんが自分の頭に人差し指を当てながら考え始めたとき、
海未「ちょっと待ってください」
海未さんが待ったを掛ける。
果南「ん、なに?」
海未「さっきから話を聞いていて思ったのですが……まさか果南……侑とかすみを奪還作戦に連れて行くつもりではないですよね?」
果南「ダメなの?」
海未「ダメに決まっているではないですか!? 危険すぎます!! 何を考えているんですか!?」
侑「え……」
最初は強い人に任せようなんて言っていた手前……自分勝手かもしれないけど、私は海未さんの言葉にショックを受ける。
侑「わ、私……歩夢を助けに行っちゃいけないんですか……?」
海未「貴方たちの身の安全を考えたら、当然の判断です」
侑「そんな……」
せっかく、歩夢を助けに行く決心が付いたのに……。
そのとき、
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