100: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/19(月) 12:12:58.04 ID:c3b0uZJF0
かすみ「あーーーーっ!!!!」
海未「!?」
侑「!?」
かすみちゃんが急に大声をあげた。
海未「な、なんですか、急に……?」
かすみ「かすみん……空間の裂け目、見たことあります……!」
鞠莉「……え!?」
海未「なんですって!?」
果南「かすみちゃん、それ本当?」
かすみ「は、はい! 間違いありません! 空間に浮いてる穴みたいなやつですよね! えっと、場所は……」
場所を言いかけて──かすみちゃんは急に黙り込む。
海未「……? どうしたんですか、早く場所を……」
かすみ「……かすみん、しず子を助けに行く作戦には連れてってもらえないんですよね?」
海未「何度も言わせないでください。そのつもりです」
かすみ「……なら、交換条件です!! かすみんが空間の裂け目の場所を皆さんにお教えする代わりに、かすみんと侑先輩を作戦に連れて行ってください!!」
侑「か、かすみちゃん……!?」
海未「……なんですって?」
かすみ「この条件が呑めないなら、かすみん空間の裂け目の場所は教えてあげませーん!」
ぷんと顔を背けながら言う、かすみちゃんに対して、
海未「……いいから、教えなさい」
海未さんがドスの効いた声で返す。
……普通に迫力があって怖い。
かすみ「ぴゃぁーーー……!? そ、そ、そんな風にすごまれても、交換条件が呑めないなら、教えられませんもんっ!!」
かすみちゃんは涙目になって、果南さんの背後に隠れながら言う。
果南「あはは! 一本取られたね、海未」
海未「笑いごとではありません! 一歩間違えれば、命に関わる……そういう相手なんですよ? 貴方たち、それをわかっていますか?」
かすみ「そ、それくらい、知ってますもん……べー!」
侑「……自分なりに覚悟はしているつもりです。私も……私のポケモンたちも」
「ブイ」
少なくとも……私たちは、前回の戦闘で殺されかけている。
歩夢のお陰で命は助かったけど……相手が情け容赦を掛けてくれるような相手ではないというのは、理解しているつもりだ。
……もちろん、今の私たちが実力不足で、だから作戦への参加を拒否されていることも。
ただ、そんな私たちに助け船を出してくれたのは、
希「……ま、ええんやない? 本人たちも覚悟してるんなら」
海未「希……!?」
希さんだった。てっきり四天王だから、海未さん側なのかと思っていたんだけど……。
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