101: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/19(月) 12:13:36.59 ID:c3b0uZJF0
希「3年くらい前にも似たようなことがあったような気がするんよ〜……。そのとき、誰かさんは人の反対も聞かずに、自分の弟子を作戦に参加させようとしてへんかったっけ?」
海未「……そ、それは……」
希「まさか……自分の弟子はいいのに、そうじゃない子はダメなんて、言わんよね〜?」
海未「そ、その言い方は卑怯ですよ、希!」
希「ちなみにことりちゃんと真姫ちゃんは、ウチに賛成してくれると思うんやけど、どうかな〜?」
真姫「……こっちに話振らないでよ……」
ことり「……え、えっと……こ、ことりからは何も言えませーん……!」
曜「あはは……」
希さんの視線から逃げるように目を逸らす、ことりさんと真姫さん。そんな二人を見て、苦笑する曜さん。
なんかわからないけど……賛成してくれる人もいるようだ。これなら……説得出来るかも……!
侑「あの、海未さん……!」
海未「……なんですか」
侑「歩夢は、私にとって……すごくすごく大切な幼馴染なんです。……確かに今の私は弱くて、足手まといかもしれません……でも、それでも、歩夢が怖い思いをしているときに、指を咥えて見てるだけなんて出来ません……!」
海未「…………」
かすみ「それはかすみんも同じです!! しず子は、かすみんが頬っぺた引っ叩いてでも、連れ戻すんですっ!!」
侑「私……歩夢と約束したんです。歩夢に怖い思いさせないために……強くなるって。強くなって、歩夢を守るって……」
……あのとき、歩夢が自分を犠牲にしてでも、果林さんを止めてくれなかったら……私は今ここにいないと思う。
侑「私は歩夢に守ってもらった……。……だから、今度は私が歩夢を助ける番なんです……!!」
「イブィ!!」
海未「……はぁ……ポケモントレーナーというのは、どうしてこう……強情な人が多いのでしょうか……」
海未さんは額に手を当てながら、溜め息を吐く。
海未「……侑、かすみ、貴方たちの気持ちは理解しました」
かすみ「ホントですか!?」
侑「それじゃあ……!」
海未「ですが……ポケモンリーグの理事長として、実力のないトレーナーを危険な地に送り出すことは出来ません」
かすみ「り、理解してないじゃないですかっ!?」
海未「……ですので、条件を出します」
侑「条件……?」
海未「貴方たち、ジムバッジは今いくつ持っていますか?」
侑「えっと……6つです」
かすみ「かすみんも6つです」
海未「残りのジムは?」
侑「ダリアとヒナギクです」
かすみ「かすみんはダリアとクロユリです!」
海未「なるほど」
海未さんは頷くと、
海未「……果南、鞠莉」
果南さんと鞠莉さんの方に目を向ける。
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