102: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/19(月) 12:14:38.80 ID:c3b0uZJF0
果南「ん?」
鞠莉「なにかしら」
海未「マナフィ捜索ややぶれた世界へ向かうための準備は、どれくらいで出来そうですか?」
鞠莉「えっと……ディアルガとパルキアの調整がいるから……。さすがに1日2日だと難しいかな……」
果南「あと、マナフィ探索用の機器の用意もしてもらわないと」
鞠莉「……それもわたしがするのよね……。……ってことで、そうね……5日は欲しいわ」
海未「わかりました」
果南さんと鞠莉さんの話を聞いた上で、海未さんは私たちに向き直る。
海未「侑、かすみ。貴方たちがこれから戦う相手は──チャンピオンを攫うような輩です。……貴方たちにチャンピオンほどの力を持てとは言いませんが、それ相応の力がないと、ただ無駄にやられるだけ……だからと言って貴方たちが強くなるまでゆっくり待っていられるほど時間もありません」
侑・かすみ「「……」」
海未「ですので、貴方たちには──残り5日であと2つのジムバッジを集めてもらいます」
そう、条件を出してきた。
かすみ「……ふっふっふ、なーんだ、そんなことですか……! かすみん、ここまでジム戦は全部ストレートで勝ってきてるんです!! それくらい、朝飯前ですよ!」
海未「ただし……今後、行ってもらうのは、普通のジム戦ではありません」
かすみ「はぇ……?」
侑「普通のジム戦じゃない……?」
海未「真姫、理亞、英玲奈。この二人とジム戦を行う際は──本気の手持ちを使ったフリールールでお願いします」
侑「え……!?」
──ジムリーダーは本来、トレーナーの段階的な育成を目的とした施設だ。
だから、ジムバッジの数を基準に、挑戦者のレベルに合わせたポケモンを使うんだけど……本気の手持ちというのは、まさに文字通り、ジムリーダーたちが本気で戦うときに使うポケモンたち。
かすみ「あ、あのぉ……フリールールってなんですか……?」
果南「フリールールって言うのは、文字通りなんでもありってことだね。実戦形式って言った方がわかりやすいかな……? バトルフィールドも自由、交換も自由、ポケモンを同時に出すのもOKなルールってこと」
海未「場所と詳細な勝敗条件はジムリーダー側が決めてください」
かすみ「え、えぇ!? それ、かすみんたち不利すぎませんか!?」
海未「実戦の相手は、当然自分たちに有利な環境で戦おうとします。これで勝てないだなんて言っている人を作戦に参加させることは出来ません」
かすみ「ぐ……!? そ、それは……確かにですけどぉ……」
つまり……これが私たちが今後の戦いに参加するための、最低条件ということだ。
侑「やろう、かすみちゃん。もとより、歩夢たちを助けるためには……私たちは強くなるしかないんだ」
かすみ「侑先輩……。……わかりました! 本気だろうがなんだろうが、やってやりますよ!」
理亞「……私はいいけど……相手になるの……?」
英玲奈「久しぶりにジム戦で本気を出していいのか……楽しみだな」
理亞さんが私に、英玲奈さんがかすみちゃんに目を向けながら言う。
そして、
真姫「そういうことなら……出来るだけ早く済ませちゃった方がいいわよね」
真姫さんがそう言いながら、こちらに視線を向けてくる。
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