96: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/19(月) 12:10:04.42 ID:c3b0uZJF0
リナ『画面ごと動かせばいいの?』 || ╹ᇫ╹ ||
ことり「うん! ものすっごく速く行ったり来たりさせてみて!」
リナ『わかった! 動かすね!』 || > ◡ < ||
リナちゃんはことりさんの注文どおり、ものすごいスピードで画面を動かし始める。
花陽「……えっと、ことりちゃんは何を……」
かすみ「う、うぇぇ……これ、ちょっと酔うかもぉ……」
確かに、画面の上を何かが高速で横切っているのが何度も何度も繰り返されている映像は、少し酔いそうになる。
何が映っているかわからないし……見えるのはせいぜい白と黒の残像くらいで……。
ことり「……このポケモンだ」
侑「え?」
ことり「前、ことりを襲ってきたの……このポケモンだよ! この残像、見覚えがあるもん!」
にこ「残像に見覚えがあるって……すごいこと言うわね、ことり……」
海未「やはりそうでしたか……」
ことり「え?」
海未「ことり、以前に言っていたではありませんか、あのとき自分を襲ったポケモンは──人間くらいの大きさで、色は白かったような、黒かったような……と」
ことり「あ……!」
海未「それにポケモンを手懐ける能力……という言い方はあまり好きませんが、ことりはポケモンから好かれやすいというのは私も認めるところです。歩夢さんもそのような人なんだとしたら……」
希「……そっか、もともとはことりちゃんを狙ってたけど……強すぎて捕まえることが出来なかった。でも、同じような体質の歩夢ちゃんなら連れていけるって判断したんやね」
海未「そういうことです。即ち──彼女たちはポケモンを手懐けて何かをしようとしている……」
ツバサ「ポケモンを手懐けて出来ることと言ったら……」
英玲奈「大量のポケモンを捕獲し……それを使った無差別攻撃とかだろうか」
海未「他世界を滅ぼすというのが、どのレベルのものを指しているのかはわかりませんが……純粋に攻撃などをして、機能を低下させることを指しているのだとしたら、ありえない話ではないですね……」
ダイヤ「なら……各町の警備レベルを上げておいた方がいいかもしれませんわ。向こうが襲ってきてからでは、対応も遅れてしまうでしょうし……」
海未「そうですね……出来る限り各町にジムリーダークラスの実力者を常駐させる必要があるかもしれません」
リナ『そろそろ、画面の方はいい?』 || ╹ᇫ╹ ||
海未「あ、はい。ありがとうございます。侑も、お陰で新しいヒントが得られました。感謝します」
侑「い、いえ! 恐縮です!」
リナちゃんがパソコンから離れて、私のもとへと戻ってくる。
すると画面は再び、果林さん、愛ちゃん、せつ菜ちゃんを映した画面に戻る。
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