侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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89: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/19(月) 12:04:38.21 ID:c3b0uZJF0

ダイヤ「あの……一体何を……」

鞠莉「まあ、ちょっと待ってて」

海未「……中央区の施設でポケモンを自由に動き回らせて大丈夫ですか?」

真姫「まあ……今はこの会議棟自体貸し切りにしてるから、大丈夫よ」


鞠莉さんに言われたとおり──待つこと数分。


 「──ポリ」


──ポリゴンZが部屋に戻ってきて、一人一人の前に、カップを置いていく。


海未「……なんですか、これは」

鞠莉「ロズレイティーよ」


そう言いながら、鞠莉さんはロズレイティーを飲み始める。


鞠莉「ん〜おいしい♪ 今日も最高の入れ具合よ♪」
 「ポリ」

海未「……鞠莉、貴方ふざけているのですか?」

ダイヤ「まさか……紅茶が飲みたかっただけとか……?」

真姫「……おいしい」

海未「真姫、貴方まで……」

真姫「……ありえない」

海未「……はい?」

真姫「ポリゴンZにこんな繊細に、紅茶を入れられるはずない。ポリゴンZは進化して力を手に入れた代わりに、致命的なバグ挙動を起こすようになったポケモンよ。こんな複雑で繊細なことを、自己判断だけでするのは不可能なはず……」

海未「確かに……言われてみれば……」

真姫「これじゃまるで──ポリゴン2よ」

鞠莉「そう、この子はポリゴンZの見た目をしているけど……ポリゴンZの姿のまま、バグが取り除かれて正常化された──いわばポリゴン3と言っても過言ではないポケモンよ」
 「ポリ」

侑「ポリゴン……3……?」


私も思わず首を傾げる。そんなポケモン見たことも聞いたこともない……。


果南「つまり、図鑑に入り込んだリナちゃんがポリゴンZの中身をポリゴン2にしたってことだよ!」

鞠莉「まあ……果南ってこんな感じに説明とか大雑把じゃない? だから、ポケモン図鑑みたいな精密機械をよく壊すのよ……」

果南「……なんか、私の扱い全体的に酷くない?」

鞠莉「ポリゴンが自身をデジタルデータ化することによって、電脳空間に入ることが出来るのは、知ってるわよね?」

海未「ええ、まあ……リーグ本部でもデジタルセキュリティにポリゴンを使っていますので……」

鞠莉「だからわたしは定期的に、調子の悪くなった果南の図鑑にポリゴンZを入れて、エラー部分を排除させてたの」

ルビィ「あ、あの……ルビィ詳しくないからよくわかんないけど……ポリゴンZさんには繊細なエラー修正は出来ないんじゃ……」

善子「……そんなことしてるから、調子悪くなるんじゃないのかしらね」


……鞠莉さんも大概大雑把なんじゃないだろうか。



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