770: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/09(月) 18:04:25.56 ID:jK0Y5xHa0
真っ白な太陽と、真っ赤な太陽が──こちらに向かって駆けてきているところだった。
かすみ「……侑先輩ーーー……! 歩夢先輩ーーー……! リナ子ーーー……!!」
気付いたら、私は走り出していました。
🎹 🎹 🎹
──ホールから飛び出すと、
せつ菜「侑さーん!! 歩夢さーん!! リナさーーん!!」
しずく「皆さん……よくぞ、ご無事で……っ……」
せつ菜ちゃんが手をぶんぶん振りながら駆け寄り、しずくちゃんは口元を押さえて涙を堪えていた。
「ガォーレ」「ラリォーナ」
2匹のソルガレオが身を屈め──私たちは、“暁の階”へと降りていく。
そんなに長い時間ではなかったはずなのに……すごく久しぶりに地面を踏みしめた気がした。
そして──
かすみ「ゆ゛う゛せ゛んぱ〜い゛……!! あ゛ゆ゛む゛せ゛んぱ〜い゛……!! リ゛ナ゛こ゛ぉ゛〜〜……!!」
かすみちゃんが涙でぐしゃぐしゃになりながら、私たちに抱き着いてくる。
侑「おっとと……」
歩夢「きゃ……」
リナ『かすみちゃん……』 || ╹ᇫ╹ ||
かすみ「み゛んな゛、か゛え゛って゛き゛て゛く゛れて゛……よ゛か゛った゛よ゛ぉ゛〜……」
かすみちゃんはもうすでに涙でぐしゃぐしゃだった。
侑「ただいま……かすみちゃん」
歩夢「ごめんね……心配掛けちゃったかな……」
かすみ「し゛んぱい゛し゛た゛にき゛ま゛って゛る゛じゃな゛い゛です゛か゛ぁ゛〜〜〜……!! い゛っし゛ゅ゛うか゛んもも゛と゛って゛こ゛な゛い゛か゛ら゛ぁ゛……、ゆ゛う゛せ゛んぱいた゛ち゛、ま゛け゛ち゛ゃった゛んじゃな゛いか゛って゛ぇ゛……」
しずく「そうですよ……っ、どれだけ心配したと思ってるんですか……っ……」
侑「え……!?」
歩夢「い、一週間……?」
侑「私たちがウルトラスペースに居たのって……せいぜい半日くらいじゃ……」
リナ『……ソルガレオの力を使って亜光速で移動してたから……私たちが半日と感じていた間に、こっちでは一週間経過してたんだね……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
侑「そ、そういうものなの……?」
リナ『そういうもの。むしろ、一週間くらいで済んでよかった』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
そういうものらしい……。つまり、かすみちゃんたちは……一週間もウルトラビーストたちの猛攻に耐えながら、私たちを待ち続けてくれていたらしい……。
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