769: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/09(月) 18:03:25.31 ID:jK0Y5xHa0
愛「…………アタシ……りなりーに……生きてて……欲しかった……、……世界なんて……どうでもいいから……生きてて……欲しかった……」
リナ『愛……さん……』 || 𝅝• _ • ||
愛「…………そっ、か……りな、りーは……アタシに…………生きてて、欲しかったんだ…………」
それは鏡のようで──愛ちゃんが……心の底で願っていたことのように……。
璃奈ちゃんは──自分の夢だった、『みんなと繋がる』ことよりも……それ以上に……愛ちゃんに生きて欲しかった。
生きていて……欲しかった。
生きていて……欲しがった。
ただ……愛ちゃんに……この世界で生きていく未来を、選んで欲しかった。
愛「……ぁ、ぁぁっ……」
愛ちゃんが──泣き崩れる。
愛「……ぅ、ぅっ、ぁぁぁぁっ、……り、なりーっ、……りな、りーっ、……りな、りー……っ……ぅぅっ、ぁっ、ぅぁぁぁぁぁぁっ」
──しばらくの間……ウルトラスペースには、愛ちゃんの嗚咽が……静かに静かに……響いていたのだった……。
👑 👑 👑
「──ジ、ジジ……ジ……ジ……。……」
──ズウン、と音を立てながら、デンジュモクの巨体が崩れ落ちる。
せつ菜「……はぁ……はぁ……やっと……倒せました……」
「ワォンッ…!!!」
かすみ「はぁ……はぁ……これで……何匹目……ですか……?」
「カイン…ッ」
しずく「はぁ……っ……はぁ……っ……ご……50匹……くらいかな……」
彼方「さすがに……きついかも〜……」
果林「……数が……多すぎる……」
長い間続く、度重なる戦闘にかすみんたちはもう限界ギリギリでした。
エマ「み、みんな、大丈夫……!?」
姫乃「弱ったポケモンはこちらに……!!」
遥「怪我した方が居たら、すぐに診ます……!!」
後方で回復を任せていたエマ先輩とはる子、その二人の護衛をしていた姫乃先輩が駆け寄ってくる。
かすみ「侑先輩……歩夢先輩……リナ子……早く……帰ってきて……」
祈るように呟いた──そのときだった。
目の前のウルトラホールが眩く輝いて……その向こうから──
せつ菜「……! 皆さん!!」
しずく「……! あのポケモンたちは……!」
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