761: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/09(月) 17:56:43.41 ID:jK0Y5xHa0
歩夢はすぐさまウツロイドをボールに戻す。
歩夢「ごめん、ごめんね……痛かったよね……ありがとう……っ……」
ギュッとボールを胸に抱きながら、ウツロイドへの謝罪とお礼を口にする。
ウツロイドが盾になってくれなかったら……私も歩夢も間違いなく、ウルトラスペースの彼方に吹き飛ばされていた……。
「ガオーレッ!!!」
そこに、白銀のソルガレオが私のもとへと戻ってくる。
「フィオーーッ!!!」「ウニャァ〜〜」
ソルガレオにしがみついていた2匹も無事で安心する。
……けど、
愛「──あっはは、間一髪だったね」
侑「……!」
気付けば──愛ちゃんがアーゴヨンと共に、目の前に来ていた。
爆風でかなり吹き飛ばされたはずなのに……。
恐らくアーゴヨンの猛スピードの飛翔能力で、吹っ飛ばした先から追い付いてきたのだろう。
愛「……見た? 今のZ技」
侑「Z……技……」
リナ『なんで、Z技が……』 || > _ <𝅝||
Z技は特別な道具を使って発動する超大技だ……。
でも、愛ちゃんはそんな道具を使った様子はなかった。
愛「Z技はね……ウルトラスペースに溢れる輝きのエネルギーと……ポケモンとのキズナを同調させて使うんだ。……本来はその同調に道具を使うんだけどね……アタシとアーゴヨンは……すでにキズナで繋がってる」
「アーーーゴッ」
直後──アーゴヨンに再び超オレンジのエネルギーが集束され始める。
歩夢「に……二発目……?」
歩夢がソルガレオの上でへたり込む。
愛「……すごいと思うよ。あのとき出会った新米トレーナーたちが、ここまでアタシと張り合ったこと……誇っていいと思う」
愛ちゃんは私たちを見据えながら言う。
愛「でもね……ゆうゆや歩夢とじゃ……覚悟も、想いも、痛みも、強さも……積み重ねてきたキズナも……比べ物にならなかったってことだよ」
愛ちゃんはそう言うけど、
侑「そんなことないよ」
「…ブイ」
愛「……?」
歩夢「侑……ちゃん……?」
私は──ぎゅっとイーブイを抱きしめて立ち上がる。
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