762: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/09(月) 17:57:28.58 ID:jK0Y5xHa0
侑「覚悟はしてきた。大切な人たちを守りたい想いもある。戦うことの辛さも、失うことの痛みも知ってる。強さだって……ここまで旅して、いろんな経験をしながら……みんなと強くなってきた……」
「ブイッ!!!!」
──イーブイが、光を放つ。
愛「な……」
侑「キズナだって……!! ここにある……!!」
「イッブィッ!!!!!」
ここまで何度も困難と立ち向かってきた。どんな苦しい戦いも、イーブイと一緒に切り抜けてきた。
Z技の条件が……この場であることと……特別なキズナの繋がりだって言うなら──
侑「私と相棒だって……特別なキズナで結ばれてる……!!」
「イブィッ!!!!!」
イーブイの周囲に、8色の光の球が浮き上がり──そこから8本の光の筋がイーブイに向かって注がれる。
歩夢「……侑ちゃんと……イーブイの……Z……技……」
リナ『“ナインエボルブースト”……!?』 || ? ᆷ ! ||
「イッブイッ!!!!!!」
イーブイの体に8つの光の力が注がれ強化される。
私は、8色の光包まれて輝くイーブイを抱いたまま、
侑「歩夢」
「ブイ♪」
歩夢「侑ちゃん……?」
へたり込んでしまった、歩夢に手を差し伸べる。
侑「……私とイーブイを……信じて」
「ブイ!!」
歩夢「……うん!」
歩夢が私の手を取って立ち上がる。
立ち上がって──私の抱きかかえるイーブイの頭を撫でる。
歩夢「……この光……あったかい」
絶望的な状況なのに、その光は不思議と──安心するあたたかい光だった。
愛「……この土壇場で、技を覚醒させるとは思わなかったけど……でも、それでアタシのアーゴヨンの技を超えられる?」
「アーーーゴッ!!!!」
気付けば、アーゴヨンの全身から今にも溢れ出しそうなくらいに、エネルギーが充填されている。
侑「……勝てるよ。だって、イーブイとのこのキズナは……私一人の分じゃないから」
愛「一人分じゃ……ない……?」
──私はずっと考えていた。
どうして、このイーブイは──“相棒わざ”を覚える、この特別なイーブイが……私のもとにやってきてくれたのか。
それは──いろんな人と出会う喜びを、繋がるきっかけを、私に教えるためだったんじゃないかなって。
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