753: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/09(月) 17:50:53.34 ID:jK0Y5xHa0
いつの間にか真上を取っていたアーゴヨンが巨大なオレンジ色に輝く風の刃を、私たちに向かって放ってくる。
歩夢「ソルガレオ!! “テレポート”!!」
「ラリオーーーナッ!!!!」
咄嗟に歩夢がソルガレオごと私たちに突進し──直後に全員を巻き込んで“テレポート”する。
──視界がフッと切り替わり、次の瞬間には私たちの目の前を巨大な風の刃が真下に向かって通り過ぎて行った。
侑「あ、ありがとう、歩夢……」
歩夢「う、うぅん……でも……ソルガレオ2匹分だと、ほとんど移動できなかった……」
「ラ、ラリォーーナッ…」
リナ『質量が大きいと“テレポート”の移動距離や精度は下がっちゃうから……でも、歩夢さんの判断がなかったら直撃してた……』 || > _ <𝅝||
それにウルトラスペースのような安定しない空間で使ったからか、歩夢のソルガレオには疲労が見える。回避には何度も使えないかもしれない……。
愛「へー……やるじゃん。アタシのリーシャンでも、ここじゃうまく“テレポート”出来ないのに……」
「アーゴ…!!!」
侑「愛ちゃん……!! もうやめて……!!」
愛「……ここまで来て、やめてくださいって言われてやめると思ってんの? “エアカッター”!!」
「アーーーゴッ!!!!」
またしても真上から風の刃が降ってくる。
だけど、今度はさっきのような大きな一刃ではなく──複数の小さな風の刃が降ってくる。
「ウーニャァッ!!!!」
それに向かって、ニャスパーが飛び出し、耳を全開にする。
侑「イーブイ!! サポートするよ!! “どばどばオーラ”!!」
「イッブイッ!!!!」
イーブイからオーラが発され──僅かに“エアカッター”のスピードが鈍ったところに、
「ウニャァーーー!!!」
ニャスパーが全力“サイコキネシス”で“エアカッター”をどうにか逸らす。
それでも、全てを逸らしきることは出来ず、
「ガオーレッ…!!!」「ラリオーナッ…!!!」
歩夢「きゃぁぁぁぁっ……!?」
侑「ぐ……っ……!」
リナ『侑さんっ!! 歩夢さんっ!!』 || > _ <𝅝||
体の大きなソルガレオに攻撃が被弾し──ギャ、ギャギャギャと、耳障りな音と共に、風の刃で鋼鉄の鎧の表面が抉られる。
攻撃を受け、その身を大きく揺するソルガレオたちに、私たちは必死にしがみ付く。
歩夢「ソルガレオ……!! “ワイドガード”……!!」
「ラリオーーナッ!!!!」
そんな中、歩夢が咄嗟に防御技を指示すると、ソルガレオの真上に大きなエネルギーの壁が出現し、風の刃を弾き飛ばす。
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