737: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/09(月) 00:23:30.03 ID:jK0Y5xHa0
カリンたちに、そう伝えた。
👏 👏 👏
とりあえず、帰還後すぐに医務室に運び込まれ、点滴を打たれる。
点滴を受けている最中、天井を見ながら、アタシはぼんやりと考えていた。
愛「……りなりー…………いなく……なっちゃったんだ…………」
なくなった後部倉庫を見て……嫌でもその事実と向き合わざるを得なかった。
愛「……りなりー……っ……」
りなりー……どうして……あんなことしたの……。
アタシ一人生き残ったって……りなりーがいなくちゃ……。
愛「………………」
改めて──どうして、りなりーがあんなことをしたのかが、疑問に思えてならなかった。
メインエンジンの損傷を確認しに行く、つい数刻前まで……りなりーは未来のことを話していたのに……。
愛「…………なんか…………おかしい…………」
りなりーがいなくなった事実を直視せざるを得なくなったからなのか──りなりーの行動に突然一貫性がなくなったような気がしてならない。
それも……メインエンジンを確認してから、急に……。
そういえば……りなりー……おかしなことも言っていた気がする。
──『……これはきっと……私のせいだから……』──
愛「……私の……せい……?」
なにが……私のせいなんだ……? りなりーは……メインエンジンを確認したときに……何かに気付いた……?
愛「……まさか」
ある可能性が頭を過ぎった。
アタシはベッドから跳ね起き、駆け出そうとする。
もちろん、点滴中だったので管に引っ張られガシャリと音を立てながら点滴台が付いて来ようとする。
愛「……邪魔……!」
無理やり点滴の針を引っこ抜く。
すると、医務室にいた看護師たちが騒ぎ出す。
看護師「み、ミヤシタ博士……!?」
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