724: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 13:43:00.88 ID:5MWtUFJH0
璃奈「……あ、あのね……愛さん……」
愛「んー?」
璃奈「私ね……新しい夢が……出来たんだ……」
愛「新しい夢!? なになに、聞かせて聞かせて!」
璃奈「えっとね……わ、笑わないでね……」
私はそう前置いて、
璃奈「私ね……この研究をしていて、いろんな人と知り合って、協力して、手を合わせて、前に進んできて……誰かと繋がることって、こんなに嬉しいことなんだって……知ったんだ」
愛「うん」
璃奈「……だからね、私の次の夢は──研究を通して、全世界の人たちと……こんな風に繋がれたら……もっともっと、嬉しいんじゃないかなって……」
自分の次の夢を、口にした。
璃奈「……ど、どうかな……?」
愛「…………」
璃奈「……やっぱり、全世界なんて……無理かな……」
愛さんが無言だから、少し大それたことを言いすぎたかなと思ったけど──
愛「……めっちゃいい……。……それ、めっちゃいいよ、りなりーっ!! あんまりに壮大すぎて、びっくりしちゃった……!!」
愛さんは心の底から嬉しそうな声で、反応を示してくれる。
璃奈「出来るかな……?」
愛「出来るよ!! りなりーなら絶対出来る!!」
そう言ってまたぎゅーっと抱きしめてくれる。
愛「これから先……りなりーを心の底から大事に、大切に思ってくれる仲間がたくさん出来るよ……! いろんな人と繋がっていけるよ……アタシが保証する……!」
璃奈「……愛さんが保証してくれるなら……心強い」
愛「その繋がりを一つ一つ大切にして、増やして行けば……いつか、全世界──うぅん、全宇宙の人とだって、繋がれる……」
璃奈「……それは大それた夢だね」
愛「でも、きっと出来るよ! りなりーなら!」
璃奈「……うん。愛さんがそう言ってくれるなら……出来る気がしてきた」
愛「でしょでしょ! ……あ、でも……」
璃奈「……?」
愛「りなりーがたくさんの人と繋がれたら本当に素敵だと思うけど……みんなにりなりーを取られちゃったら……ちょっと、寂しいかも……」
璃奈「大丈夫。……愛さんはずっと私の1番だから」
愛「りなりー……! うん! アタシの1番もずっとりなりーだけだよ!」
「ウニャァ〜」「ベベノ〜!!!」「ベベノ〜!!!」
璃奈「わわ……」
愛「あはは♪ 仲間外れにするなって♪」
璃奈「ニャスパーも、ベベノムたちも大好きで、大切」
「ウニャァ〜」「ベベノ〜♪」「ベベノ〜♪」
そのとき──ガコンッと音を立てながら、シップが大きく揺れる。
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