721: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 13:39:39.14 ID:5MWtUFJH0
璃奈「……いただきます!」
「ニャ〜」「ベベノ♪」「ベベノ〜♪」
彼方「召し上がれ〜♪」
彼方さんの作ってくれたスフレは……一口食べるだけで、ふわっとした食感と共に、甘さが口の中に広がり、すごく幸せな気持ちになる。
璃奈「おいしい♪」
「ゥニャァ〜〜」「ベベベノノ〜〜♪」「ベベノ〜♪」
彼方「ふふ、よかった〜♪」
ポケモンたちにも大絶賛。
彼方さんはそんな私たちを見てニコニコ笑う。
彼方「ねぇ、璃奈ちゃん」
璃奈「なぁに?」
彼方「……愛ちゃんと二人で……危険な調査に行くんだってね」
彼方さんの言葉に──フォークが止まる。
彼方「果林ちゃんに聞いたんだ。……果林ちゃんは愛ちゃんから聞いたって言ってたけど」
璃奈「……そっか」
彼方「……ごめんね」
璃奈「どうして彼方さんが謝るの?」
彼方「……彼方ちゃんたちは……璃奈ちゃんたちを守るためにここにいるはずなのに……何もしてあげられないから……」
璃奈「そんなことないよ……。……私も愛さんも……彼方さんたちに何度も助けられた……」
彼方「璃奈ちゃん……」
璃奈「大丈夫、絶対に帰って来るから。待ってて」
彼方「……うん」
璃奈「彼方さんの作ったお菓子……もっとたくさん食べたいから、絶対に帰って来る」
彼方「ふふ……わかった〜。帰ってきたら、璃奈ちゃんの好きなもの、いくらでも作ってあげるよ〜♪」
璃奈「やった〜!」
「ウニャァ〜」「ベベノ〜」「ベベノ〜」
彼方さんは、私の傍に来て、私を抱きしめる。
彼方「……絶対……絶対だからね……。……彼方ちゃん……もう……大切な家族がいなくなるのは……嫌だからね……」
璃奈「……うん。約束する」
私を……家族と言ってくれる彼方さんを悲しませないためにも……私たちは、絶対に戻ってくる。そう胸に誓って……。
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