侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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72: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/19(月) 00:39:58.43 ID:c3b0uZJF0

千歌「……」

果林「……この人数相手に戦うなんて言わないでしょ?」

千歌「……確かに、今この人数相手はちょっと無理かも……あはは」


そう言いながら、千歌さんはチラりとせつ菜ちゃんに視線を送る。


せつ菜「……!!」


せつ菜ちゃんは千歌さんからの視線を受けると、さらに距離を取って、ボールに手を掛ける。


千歌「…………」


千歌さんはその姿を見て、少し悲しそうな顔をしたあと、


千歌「フローゼル!!」
 「──ゼルルッ!!!」

果林・せつ菜・姫乃「「「!!?」」」

千歌「“ハイドロポンプ”!!」
 「ゼルルルルルッ!!!!!!」


フローゼルをボールから出すのと同時に──攻撃を繰り出した。

でも、果林さんやせつ菜ちゃんに向かってじゃない──背後にある壁に向かってだ。


果林「な……!?」


野太い水流がいくつも壁を貫き──その穴の向こうに……ウルトラスペースが見えた。

千歌さんはその穴に向かって──


千歌「……行くよ、フローゼル!!」
 「ゼルルッ!!!」


自ら、飛び込んでいった。


果林「ま、待ちなさい!? キュウコン!! “マジカルフレイム”!!」
 「コーーンッ!!!!」

千歌「“みずのはどう”!!」
 「ゼーールゥッ!!!!」


飛んでくる“マジカルフレイム”を“みずのはどう”によって、一瞬で消火しながら、


千歌「待てと言われて待つ奴なんていないって!」


果林さんの制止を意にも介せず、千歌さんは──ウルトラスペースに吸い込まれていった。


果林「……っ」

愛「あー、やられたねー。とりあえず、穴塞がないとだね。ルリリ、“あわ”」
 「──ルーリ!!」


愛ちゃんがボールから出したルリリが、“あわ”で空けられた穴を塞ぐ。



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