715: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 13:27:53.27 ID:5MWtUFJH0
📶 📶 📶
愛「……くそ……」
璃奈「……ごめんなさい」
愛「りなりーは……悪くない……。……あんな卑怯なことされたら……」
とりあえず……本日のところは、報告をしただけで会議は終わった。
ただ……方法の一つに──他世界を滅ぼすということがあるのは完全に知られてしまった。
今後具体的にどうするかは、政府で検討したのち、私たちに次の指示を出す、とのこと……。
愛「でも、アイツら……検討するなんて思えない……」
璃奈「…………」
確かに、もうすでに研究者に対する人道は損なわれている。
愛「りなりー……研究を……放棄しよう……。……これ以上は、いくらやっても政府に利用されるだけになる……」
璃奈「……それは出来ない」
愛「なんで……!」
璃奈「今放棄しても……今いる実行部隊をウルトラスペースに送り込んで無謀な調査を続行するとしか思えない……。……そうしたら、他の世界の人たちどころか……私たちの世界の人たちまで無駄に死ぬことになりかねない……」
愛「それは……」
政府からしてみれば……メディアに大々的にアピールもしてしまっている……他国からも多額の支援を受けてしまっている。
もうプリズムステイツ政府も、十分に切羽詰まっているのだ。
そう考えると……今後どういう方針で動いていくことになるのかは……わかっているようなものだった。
璃奈「今の政府の考えを止めるには……もう、私たちに選択肢は一つしか残されてない……」
愛「一つ……?」
璃奈「……政府が動き出すよりも前に……より良い代替案を見付けるしかない──」
📶 📶 📶
──だけど、代替案はなかなか思いつかず……。
その最中にも、何度か会議が行われた。
791Res/1707.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20