706: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 13:10:28.21 ID:5MWtUFJH0
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──そして、あっという間に……ウルトラスペースへと旅立つ時がやってきた。
璃奈「エネルギー充填完了。エンジン稼働正常。ウイング稼働正常」
愛「レーダーOK. 装甲へのエネルギー循環100%だよ」
彼方「コスモッグ、苦しくない〜?」
「ピュイ♪」
彼方「コスモッグの準備も大丈夫そう〜」
愛「検知結果来てる〜?」
璃奈「うん、コスモッグ暫定エネルギー量63%」
果林「……やることがないわ」
愛「カリンはなんも触んないでね。シップが沈んだら全員お陀仏だから」
果林「一応、指揮は私が執ることになってるんだけど……」
愛「だから、出発前のメディア対応お願いしたじゃん。カリンはアタシたちの顔だよ♪」
果林「調子いいんだから……」
璃奈「全点検終了。……予定通り、10分後に発進シークエンスを開始する」
愛「了解。さぁーて、いよいよだねー」
璃奈「……その前に、みんなに聞いておきたいことがある」
果林「聞いておきたいこと?」
彼方「なになに〜?」
私はみんなの顔を順番に見回す。
璃奈「……ここから先は……人類未踏の世界。……命の保障が出来ない。……だから──」
果林「降りるなら、今が最後のチャンスだって話かしら?」
璃奈「うん。……この先はずっと、死と隣り合わせになる」
愛「……ま、アタシはもちろん行くけどね。聞くだけ野暮ってやつだよ、りなりー」
彼方「まあ、危ないなら尚更、一緒に行かなくちゃだよね〜」
果林「貴方たちを危険から守るために、私たちがいるんでしょ。……今更、仲間外れにしたら、怒るわよ?」
愛「ま、カリンは準備段階で軽く仲間外れみたいになってるけどねー」
果林「……怒るわよ?」
愛「冗談だって〜♪ ま、そーゆーことだからさ。みんな行くよ」
璃奈「愛さん……彼方さん……果林さん……」
彼方「もう、これは璃奈ちゃんだけの夢じゃないよ。みんなの夢」
果林「私たちはもう……4人で1つのチームでしょ」
愛「みんなで世界、救いに行こう♪」
璃奈「……うん!」
みんなの頼もしい言葉に、私は力強く頷く。
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