705: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 13:09:31.34 ID:5MWtUFJH0
竣工したウルトラスペースシップを見上げながら、愛さんの言葉に頷く。
愛「……本来なら、喜んでたんだろうけどね……」
璃奈「……そう……だね……」
──ちょうど今朝、連絡があった。
彼方さんのお母さんが……亡くなった、と。
果林さんと彼方さんは……お葬式に行ったため、今ここにはいなかった。
璃奈「……家族が死んじゃうのは……悲しい……」
愛「……そうだね」
俯く私の頭を、愛さんがぽんぽんと撫でる。
愛「……そういう悲しいを、少しでも減らすために……アタシたちは頑張ってるんだ」
璃奈「…………うん」
愛「……大丈夫。アタシたちは……前に進んでる。……りなりーも、カリンも、カナちゃんも……」
璃奈「…………うん」
辛くても……前に進まなくちゃいけない。……私たちは、みんなの未来を、背負っているから……。
📶 📶 📶
──数日後。
彼方「ただいま〜」
果林「……戻ったわ」
愛「おかえり! カリン! カナちゃん!」
璃奈「おかえりなさい」
二人が研究所に復帰した。
璃奈「彼方さん……大丈夫……? 無理しないでね……」
彼方「ありがとう、璃奈ちゃん。でも、彼方ちゃん、くよくよしてられないから〜」
果林「……私たちがいない間に、シップ……完成したんでしょ? 見に行きたいわ」
愛「随分やる気じゃん、カリン」
果林「……気合いが入ったのよ。……私たちは、何がなんでも世界を救わなくちゃいけないんだから。……そうでしょ?」
璃奈「……うん。そのとおり」
彼方「これ以上、悲しむ人を増やさないためにも……」
愛「そうだね。案内するよ!」
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