侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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704: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 13:06:59.72 ID:5MWtUFJH0

愛「……この調子なら……来週には着工出来そうだね」

璃奈「うん、順調」

愛「造船についてはもう話付けておいたし、設計計画が完成すれば、すぐにでも始められると思う」

璃奈「ありがとう、愛さん」

愛「いやいや、アタシよりも……この短時間で設計図を完成させたりなりーの方がすごいって……。……とりあえず、休憩しよっか。お茶でも淹れるよ」

璃奈「うん、ありがとう」


とりあえず、私たちはひと段落するところまで来ていた。

愛さんにお礼を言いながら、私たちが休憩室に戻ると──頭を抱えている人が居た。


果林「……た、助けてぇ……愛ぃ……」

愛「ま、またぁ……? 今日のは何……?」

果林「防衛部隊の予算計画書なんだけど……何度やっても数字が合わないのよぉ……っ……彼方って、こんなに難しいことしてたの……?」

愛「……研究所で算数レベルの話、教えることになるとは思わなかったよ……」

璃奈「果林さん、私も一緒に考えるね」

果林「ありがとう〜……璃奈ちゃん……」

愛「はぁ……。……アタシたちに泣きつくくらいなら、引き受けなきゃいいのに……」

果林「ダメよ……彼方は今は……院長先生──お母さんと一緒にいるべきだもの……」


──彼方さんは、ここ1ヶ月ほどの間、倒れたお母さんのお見舞いに行くため、頻繁に部隊を空けている。

その間は臨時で、果林さんが攻撃部隊と防衛部隊の両方の隊長を兼任しているみたい。

ただ、隊長には隊長の執務がある。そうなってくると、彼方さんの執務も果林さんがやることになるんだけど……果林さんはそういう作業が滅法苦手だった。意外な弱点。


愛「隊長って言っても、実際にウルトラビーストクラスの敵と戦えるのって、カリンとカナちゃんくらいしかいないんだから、もう部隊から切り離してもらったら……?」

果林「私もそれは思ったことはあるけど……後進育成も必要だって、彼方に言われて……」

愛「あーまあ……カナちゃんなら言いそう」

果林「それに元は警備隊なわけだからね……私たちがこっちで動いてることが多いだけで、組織自体は今でもプリズムステイツの治安維持は並行して行ってる……有事の際には私たちも出向いてるわけだし……」

愛「そっちはそっちで大変そうだねぇ……」

果林「そうなのよ、大変なのよ……だから、助けて……」

愛「別にいいけど……カリン、普段自分の隊の執務はどうしてんのさ……」

果林「全部、隊の他の人に任せてる……」

愛「あー……なるほどねー……」

璃奈「とりあえず……ここ、計算間違ってる」

果林「え……?」

愛「先は長いなぁ……」





    📶    📶    📶





──あれから5ヶ月が経過した。


愛「……ウルトラスペースシップ……完成したね」

璃奈「……うん」



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