侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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703: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 13:06:11.75 ID:5MWtUFJH0

果林「ウルトラ……?」

彼方「スペースシップ……?」

愛「え、ちょ……ちょっと待って、りなりー……順を追って説明して……?」

璃奈「コスモッグはウルトラスペースのエネルギーを溜め込んだり、放出したり出来る。そのエネルギーがあれば、ウルトラスペース内の強いエネルギーを中和して、活動出来る……!」

愛「……ま、マジ!?」

璃奈「そもそも、ウルトラビーストはなんで高エネルギーに満ちてるウルトラスペースで生存できるのかがわからなかったけど……自身が溜め込んだエネルギーを放出して、中和してる……! コスモッグはその中でも、余剰にエネルギーを溜め込む性質があるから、それを使えば人間もウルトラスペースで航行出来るはず……!!」

愛「じゃあ、ウルトラスペースシップってのは……!」

璃奈「コスモッグのエネルギーを借りて、エネルギー中和と推進力を生みだすことで、ウルトラスペース内の探索が理論上可能……! 高次元からの観測が出来るようになったら、どういう風に私たちの世界からエネルギーが消失してるのか、そのエネルギーがどこに行ってるのかまで全部計測出来る……!!」


つまり、まさに私たちの研究のステージは──文字通り、異次元に突入するということだ。


愛「わかった……! りなりーは設計のたたき台を作って! さすがにその規模だと二人じゃ無理だから、工学系の研究室とかに応援頼めないか聞いてくる!!」

璃奈「わかった!! お願い……!!」


愛さんが研究室から飛び出し、私はウルトラスペースシップ設計のたたき台に取り掛かる。


果林「どうやら……話が進むみたいね」

彼方「置いてけぼりだけど……なんか、そうみたいだね〜」

果林「邪魔しちゃいけないし……私たちは別の部屋に居ましょうか」

彼方「うん、そうだね〜」


そのとき──prrrrと彼方さんの方から端末が鳴った。


果林「貴方に連絡してくる子と言えば……」

彼方「もちろん、愛しの遥ちゃ〜ん♪ 実は遥ちゃん、ここの入所試験受けてたから、それの結果が出たのかも!」

果林「いつの間に……」

彼方「もしかしたら、近いうちにここで一緒に働けるかも〜♪ もしもし〜遥ちゃん? どうしたの〜?」


彼方さんは心底幸せそうな笑顔で通話に応じたけど──


彼方「……え?」


その声のトーンが、急に今まで聞いたことのないような重いものになった。


璃奈「……彼方さん……?」


あまりに聞き覚えのない重い声に、集中していたはずの私も振り返ってしまった。


果林「彼方……?」

彼方「………………果林ちゃん……。…………お母さんが……倒れたって……」


彼方さんは青い顔をして、果林さんにそう伝えたのだった。





    📶    📶    📶





──ウルトラスペースシップの設計が始まって、早くも1ヶ月が経とうとしていた。



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