700: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 13:03:57.88 ID:5MWtUFJH0
愛「サンキュー二人とも!」
璃奈「すごく助かる」
愛さんと二人でコンテナを開けると──中には大量の本が詰まっていた。
そう、二人に持ってきたもらったものは……本だ。国の図書館から借りてきたもの。
果林「それにしても……すごい量の本ね……」
彼方「これ、全部読むのー?」
愛「ウルトラビーストについては、なんだかんだで記述を見つけられたからね……。改めて検索してみたら、そのポケモンの情報もあるかもしれないって思って」
彼方「おぉ〜なるほど〜」
「ピュィ…」
愛「もしかしたら、見落としがあった可能性もあるし」
璃奈「さすがに図書館の中で検索するには時間の限界もあったから……こうして、国から借りられたなら、もっと精密に情報の検索が出来る」
前回と違って、政府公認の研究機関になったため、今回はなんと国の図書館から資料を大量に借り出すことが出来た。
私はさっき突貫で組み立てた装置の中に本を数冊置いてみる。
璃奈「スキャン開始」
──ムォォォンと音を立てながら、装置が本をスキャンし始める。
果林「あれ……何してるの……?」
愛「りなりーが開発した、本の情報を抽出検索する装置。なんかインクの反応を調べて、そこから文字情報を抽出するんだってさ」
果林「随分、前衛的な読書ね……」
彼方「璃奈ちゃんの周りだけ科学技術が数十年進んでる気がするね〜」
璃奈「でも、読めるのは一度に3冊まで。スキャンが終わるまではひたすら、出して入れてを繰り返すことになる」
果林「……そこはローテクなのね」
璃奈「自動で出し入れする機構も考えたけど……問題が発生して本を破損するとまずいから……こういうのは手作業でやるしかない」
愛「機械はどうしてもエラー起こすときは起こすからねー……よいしょっと……」
そう言いながら、愛さんが本を装置の傍に運び始める。
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