7: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/16(金) 02:55:16.29 ID:eLOLjL7n0
クマシュンは完全に押し寄せる雪崩にビビッてしまい、動けなくなっていた。
しずく「い、いけない……!?」
私は持っていたボールを放り捨てて──クマシュンに覆いかぶさって、庇うように胸に抱きしめる。
かすみ「しず子ッ!!?」
響く、かすみさんの声。
直後──私は轟音を立てながら押し寄せる雪崩に、クマシュンもろとも飲み込まれた。
一瞬で視界が真っ白に染まり、身体が大量の雪に押し流されていく。
「──ベアァァァァァ!!!!!!」
雪崩の轟音の中、一瞬ツンベアーの声を聞いた気がしたけど──私の意識は間もなく、真っ白な闇に呑み込まれていった──
💧 💧 💧
🎹 🎹 🎹
侑「──かすみちゃーん!!」
かすみ「ゆ゛う゛せ゛んぱーい……っ……」
ウォーグルの“そらをとぶ”を使って、超特急でグレイブマウンテンまでやってきた私たちは、かすみちゃんを見つけて、降り立っていく。
かすみ「……どうじよう゛、ゆ゛う゛せ゛んぱいぃぃ……っ……しず子がぁぁ……っ……」
「ガゥゥ…」「バリバリ…」
泣きじゃくるかすみちゃん。そして、そんなかすみちゃんを心配そうに見つめるゾロアと、困り果てた様子のバリヤード。
歩夢「かすみちゃん、落ち着いて……! 大丈夫だから……!」
かすみ「ひっく……えぐ……っ……あゆ゛む゛せ゛んぱいぃ……っ……」
歩夢がかすみちゃんを抱きしめて、背中を優しく撫でて落ち着かせる。
侑「私、探してくる……!! 歩夢はかすみちゃんをお願い!」
「ブィ!!」
歩夢「うん……! 気を付けてね……!」
侑「行くよ、ウォーグル!!」
「ウォーーー!!!!」
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