698: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 13:02:04.73 ID:5MWtUFJH0
その惨状を見て、私は物陰から飛び出し、みんなのもとへと駆け寄る。
彼方「ど、どうにか〜……」
愛「平気だよ……カリンとカナちゃんがいなかったら、さすがにやばかったけどね……」
そうは言うけど……3人とも、大怪我こそしていないものの、ところどころ切り傷や擦り傷、それに服に血も滲んでいるところもあって、とにかくボロボロな状態だった。
璃奈「今、医療班を呼んでくるから……!」
急いで医療班を呼びに行こうとしたとき──ふと、
璃奈「あれ……?」
視界の端──実験室の中に、何かの影が見切れた。
愛「りなりー?」
璃奈「……ウルトラホールがあった場所に……まだ、何か……いる……?」
果林「……!?」
果林さんが私の言葉を聞いて、身構えたけど──
「ピュィ…」
そこにいたのは……小さな小さな、紫色の雲のようなポケモンだった。
📶 📶 📶
愛「……なんだこれ……」
璃奈「……」
「ピュィ…」
私と愛さんは、小さな雲のようなポケモンの持っているエネルギー量を調べてみて絶句した。
愛「……持ってるエネルギー量が……フェローチェやベベノムの比になってない……」
璃奈「……」
愛「りなりーどう思う……?」
璃奈「仮説だけど……。……ウルトラスペース内に溢れるエネルギーを吸収してるんだと思う……さすがに一個体のポケモンが作り出せるエネルギーとは思えないというか……」
愛「もうちょっと、詳しく調べてみる必要があるね……」
愛さんがそう言って、触ろうとすると──
「ピュィ──」
そのポケモンが急に……消えた。
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