693: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 12:55:08.47 ID:5MWtUFJH0
──狙っていた目的……それは即ち、ウルトラビーストに対抗する戦力のこと。
愛「来週には、プリズムステイツの警備隊が、この研究機関に統合される……。……特にアタシたちの護衛には、その警備隊のトップ2の人たちが付いてくれるらしいし、これで戦力面はちょっと安心かな……」
璃奈「うん。……でも、どんな人なんだろう……。……怖い人じゃないといいけど……」
愛「どうだろね……。……話に聞いた感じだと、向こうは16歳の女の子らしいけど」
璃奈「歳は私たちとほとんど変わらない……でも、若くて強い人たち……すごく厳しかったりするのかな……」
愛「なくはないけど……こればっかりは会ってみてからだね。大丈夫! もし怖い人だったとしても、りなりーのことは愛さんが守るからさ♪」
璃奈「愛さん……。……わ、私も、愛さんに頼ってばっかりじゃなくって、仲良く出来るように頑張るね! これから一緒に頑張ってく仲間なんだから……」
愛「お、いいね! その意気だよ、りなりー♪」
璃奈「うん……!」
📶 📶 📶
愛「りなりー、準備いい?」
璃奈「うん」
「ニャァ〜」
愛「ニャスパーも準備万全だね〜♪」
「ニャ〜」
あっという間に、警備隊から来る二人との顔合わせの日が訪れた。
璃奈「璃奈ちゃんボードも持ってきてる……出来る限り使わないように頑張るけど……」
二人はこれから一緒にやっていく仲間になる人だから……出来るなら、素顔のまま話せた方がいい。……出来ればだけど……。
愛「まあまあ、気楽に行こう。今日は挨拶するだけだからさ♪」
璃奈「うん……」
「ニャ〜」
二人で応接室に、待ち合わせ時間ピッタリに到着する。
愛さんが扉を押し開けると──中にはすでに、警備隊から来た二人らしき人たちが待っていた。
愛「お、もう着いてたんだね。待たせちゃったみたいで、ごめんね!」
璃奈「は、初めまして……」
ペコリと頭を下げて挨拶をし、それを見て二人が立ち上がる。
果林「──この度、プリズムステイツ警備隊から統合される形で配属されました、アサカ・果林です」
彼方「同じく、コノエ・彼方です〜」
果林さん、彼方さんと名乗る二人。
果林さんは整った顔立ちに、長身ですらっとしている。全体的にクールな印象を受ける人だった。
彼方さんはゆるふわなロングヘアーに、優しそうな垂れた目……果林さんとは対照的で、喋り方も相まって、すごくゆったりした人に見える。
二人の形式ばった挨拶に対して、
愛「あ、いいっていいって、これから一緒にやってく仲間なんだし、そういうの堅苦しいのは無しで! 歳も近いらしいしさ! もっとフランクな感じでいーよ!」
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