侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
1- 20
692: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 12:54:06.70 ID:5MWtUFJH0

璃奈「……愛さん」

愛「ん?」

璃奈「……私は、ウルトラスペースについて、研究をするべきだと思う。お父さんやお母さんの言うとおり、世界のエネルギーが高次元空間に漏れているって言うなら……それはウルトラスペースのことだと思うし……それが漏れ続ける原因を知ることが、私たちの研究の目指すべき場所」

愛「……だね」

璃奈「私たちは、自分たちでホールを作り出す方法も見つけてる……なら、今後も同じようにホールを発生させて、ウルトラスペースを調査する必要があると思う」

愛「……ただ、そのためには必要なものがあるかな」

璃奈「必要なもの……?」

愛「戦う力だよ」

璃奈「どういうこと……?」


私は愛さんの言葉に首を傾げてしまう。


愛「これ、記述の中にさ……現れたウルトラビーストによって、大きな被害を受けた国とか島がいくつもあったでしょ」

璃奈「う、うん……」


確かに愛さんの言うとおり、現れたウルトラビーストによって、人口の大半を失った国や沈んでしまった島もあった。


愛「私たちは確かにウルトラスペースに繋がるホールを自分たちで開ける術を見つけたけど……逆を言うなら、またウルトラビーストを呼び寄せる可能性もある。今回現れたマッシブーンがたまたま無害だったからよかったけど……もし、狂暴なウルトラビーストが現れてたら……プリズムステイツがなくなってたかもしれない」

璃奈「……確かに」


知らなかったとは言え、私たちは随分と危ない橋を渡っていたのかもしれない。


愛「となると……ウルトラビーストが現れても対抗出来るだけの戦力が必要になる」

璃奈「で、でも……私……戦闘は……」

愛「わかってる。だから、強い人たちに協力を仰ごう」

璃奈「協力……? どうやるの……?」

愛「それは、簡単だよ。アタシたちは──研究者なんだからさ」





    📶    📶    📶





──愛さんが取った方法は、確かに簡単なことだった。

ウルトラスペースに繋がるホール──即ちウルトラホールの存在を学会に発表することだった。

最初は懐疑的に捉えている人も多かったけど……開いた瞬間の映像と、大量の統計データ、さらに伝承の資料などを提示されたら、さすがに学会も信じざるを得なかった。

それと同時に……私はお父さんとお母さんが唱えていた、世界からエネルギーが失われている説の発表をした。

そして──これ以上、世界からエネルギーが流出することを防ぐための研究をしているということも……。

この話は瞬く間に学会中に知れ渡り……なんと……。


璃奈「──プリズムステイツ政府から、政府研究機関に指定……」

愛「発表内容が内容だけに、政府が動いたね」

璃奈「予算も政府からたくさん下りた……なんだか大事になってきた」

愛「それだけ期待されてるってことだね。……なんせ、世界を救うことに直結する問題だからね。でも、研究所側も調子いいよね……実際、りなりーに所内の管理権限ほとんど与えてなかったのに、調子よくテンノウジ所長なんて発表しちゃって……」

璃奈「まあ、それはいいかな……。……実際、任されても管理は出来ないし……。……でも、これで前より自由に研究出来るようになった」

愛「それにアタシたちが狙ってた目的も達成されたしね」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
791Res/1707.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice