688: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 12:51:30.47 ID:5MWtUFJH0
私たちは、実験を──開始した。
📶 📶 📶
愛「ベベノムたち、ボールに戻すよ」
璃奈「うん」
愛さんが端末を弄ると──
「ベベノ──」「ベノー──」
ベベノムたちがボールに収まる。
二つの機器でエネルギーの集束位置を確認。
璃奈「誤差10」
愛「OK. 繰り返すよ」
ボタンを押してベベノムをボールから出す。
愛「ベベノムたち、辛かったら言うんだよ!」
「ベベノ〜」「ベノ〜」
愛「続けるよ」
璃奈「うん」
──2回目、3回目、4回目と試行を続けていく。
璃奈「誤差2。……ベベノムたちのバイタルは?」
愛「問題ないよ」
璃奈「わかった。続ける」
一定以上、ボールに入る時に発生するエネルギーの発生位置が被れば、エネルギー同士が衝突して、ホールが発生するはず……。
こればかりは試行回数が必要だから、ベベノムたちの調子が悪くなる前に、ホール発生を確認したい。
──試行が20を超えた……そのときだった。
愛「ボール、入れるよ」
「ベベノ──」「ベノノ──」
ベベノムがボールに入った瞬間──空間に歪みが発生した。
璃奈「……! 来た!!」
それと共に、周囲の空気を吸い込み始める。
璃奈「ボールは……!?」
愛「無事!! ちゃんと固定されてる!!」
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