678: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 12:41:43.35 ID:5MWtUFJH0
取ったデータを簡単にグラフで視覚化して……。
璃奈「ん……まだデータ取り続けてる……。……愛さん、機器の電源落ちてない」
愛「……あ、忘れてた。機器の寿命を減らさないためにも、使わないときはちゃんと落とさないと……」
愛さんはそう言いながら席を立つ。
私はまだリアルタイムでデータを取り続けている端末のデータを見ながら、ふと、
璃奈「……?」
データ上に不審な点があることに気付いた。
愛「切ってきた〜。……って、どうかしたん?」
実験室から戻ってきた愛さんが、私の表情を見て、首を傾げる。
璃奈「……愛さん、ここのデータおかしくない?」
愛「え?」
私は愛さんに身を寄せて、端末の画面を見せる。
愛「…………こんなに大きな数値出てるタイミングあったっけ……?」
愛さんの言うとおり──妙に大きな数値が出ている瞬間があった。
少なくともさっき見ていたときはこんなに大きな数値を見た覚えがなかった。
璃奈「タイムスタンプと録画のデータを比較する」
私は端末を弄りながら、この数値が出た瞬間のカメラのデータを見てみて……驚いた。
それは──
璃奈「ポケモンを……ボールに戻した瞬間だ」
愛「……これって……」
璃奈「愛さんが前に言ってたこと……」
ポケモンがボールに入る瞬間──どうやって小さくなっているかの話。
璃奈「ボールに入って小さくなる瞬間……質量をエネルギーとして放出してる……?」
愛「りなりー!!」
璃奈「うん、早急に調べる必要がある」
「ベベノ〜?」
私たちは食事中だったこともすっかり忘れて、慌ただしく実験室へと戻るのだった。
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