677: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 12:41:01.57 ID:5MWtUFJH0
そう言うと、ベベノムは嬉しそうにくるくると踊り出す。
璃奈「ニャスパーもおいで、ご飯だよ」
「…ウニャァ〜」
愛「リーシャン、ルリリもおいで」
「リシャン♪」「ルリ」
お部屋で遊んでいた私たちのポケモンも呼び寄せて、みんなで食事をとり始める。
ニャスパーはすごく“マイペース”だから、適当にパンを一つとって、小さな口で齧りながらもくもくと食べ始める。
愛「リーシャン、はいあーん」
「リシャン♪」
愛さんが小さくちぎったパンをリーシャンに食べさせると、リーシャンは嬉しそうに鳴く。
愛「ルリリの分は……ここにおいておけばいい?」
「ルリ」
逆にルリリは、あんまり人の手から貰うのは好きじゃないらしいから、適当なサイズにちぎって渡してあげることが多い。
ポケモンごとによって食事の取り方もそれぞれだ。
「ベベノ〜♪」
璃奈「はい、ベベノム」
「ベベノ♪」
そして、ベベノムは人の手から貰うのがものすごく好きで、
「ベベノ〜♪」
愛「今りなりーから貰ったところでしょー? もう、甘えん坊だなぁー。……はい、あーん♪」
「ベベノ〜♪」
「リシャン」
愛「あーわかってるわかってる、順番ね〜」
「リシャン♪」
愛さんと私から、交互に貰いに来る。
璃奈「はい」
「ベベノ〜♪」
愛「それにしても……すっかり懐いちゃったね」
璃奈「もともと、人懐っこいポケモンだから、ある意味当然かもしれない」
「ベベノ〜♪」
愛「まーね……」
そんなベベノムの世話も出来ずに、街に放り出した人は……本当にロクでもない人だったんだと思う。
その証拠に、今ではこんなに懐っこいベベノムも、最初は私たちにあまり近寄らなかったくらいだから。
愛「ただこれだと、群れに返すって感じじゃなさそうだね……。むしろ、友達のベベノムがいた方がいいくらいかもなー……」
璃奈「ベベノムは群れで生活してるもんね。確かに仲間が居た方がいいかもしれない」
私はパンをパクつきながら、端末を弄り始める。
愛「りなりー……行儀悪いぞー……」
璃奈「さっきのデータを整理するだけ」
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