673: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 12:37:43.72 ID:5MWtUFJH0
愛さんからボールを受け取ってバッグに入れる。
ボール10個となると、それなりに嵩張るけど……もしボールに入れていなかったら小型のポケモンが1匹入るか入らないかくらいと考えるとすごいことだ。
愛「運よくサーナイトも今日中に捕まえられたし!」
璃奈「うん! 幸先がいい!」
愛「この調子でガンガン行くぞ〜! ……って言いたいところだけど……」
璃奈「日も傾いてきた。……そろそろ、戻ろっか」
愛「そうだね。行くよ、リーシャン」
「リシャン♪」
璃奈「ニャスパー、帰るよ。おいで」
「ウニャァ?」
足元でじゃれているニャスパーを抱き上げて、研究所へ戻るために、街の方へと歩き出す。
研究所は街の端っこにあるため、街を突っ切っていくことになるんだけど……その道中、何やら人だかりが出来ていた。
愛「ん……?」
璃奈「なんだろう……」
二人で近寄ってみると──
男性1「やっと捕まえたぞ……」
男性2「手こずらせやがって……」
男性3「んで、どうする?」
数人の男性に取り囲まれた中心に──
「ベベノ…」
黄色と白色の体をした、小さなポケモンが蹲っていた。
璃奈「あれ、ベベノム……!」
色違いだけど……普段は陽光の丘に生息しているベベノムに間違いない。
璃奈「弱ってる……! 通して……!」
愛「あ、ちょっと、りなりー!?」
私は、大人の人たちの間をすり抜けて、中央のベベノムに駆け寄って、しゃがみこむ。
璃奈「大丈夫……?」
「ベベノ…」
ベベノムは明らかに様子がおかしかった。
どこかに異常があるに違いない……。ちゃんと診てあげたかったけど、
男性1「なんだい、嬢ちゃん。そいつを庇うのかい?」
璃奈「え、あ、あの……」
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