668: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/08(日) 12:33:07.03 ID:5MWtUFJH0
愛さんから顔を背ける。
愛「ふふっ♪」
愛さんは楽しそうに笑う。
愛「そんじゃ、愛さんも部屋に戻るから。また明日ね。こっそり研究続けちゃダメだぞ〜? ちゃんと、寝るんだよ?」
璃奈「あ、うん……」
愛「おやすみ、りなりー♪」
そう言って背を向けて、研究室を後にしようとする愛さん。
璃奈「……」
私はそんな愛さんの服の裾をきゅっと……掴む。
愛「りなりー?」
璃奈「…………」
愛「ふふ……どしたん?」
愛さんが優しい表情で私の頭を撫でてくれる。
歳は一つしか違わないはずなのに、こういうときの愛さんはすごく大人っぽく見える。
私よりも全然背が高いからかな……。
璃奈「もうちょっと……お話ししたい……。今日……研究ばっかりで……あんまりお話し出来てないから……」
愛「……ふふ、じゃあ今日はりなりーの部屋に泊まろっかな〜」
璃奈「ホント……?」
愛「うん♪ 今着替え取ってくるから、待ってて」
璃奈「うん」
📶 📶 📶
──愛さんと過ごすようになって、久しぶりに人とまともに話すようになった気がする。
だからかな……最近、愛さんがいない時間が妙に寂しくて……。
璃奈「愛さん……」
愛「んー? 今日のりなりーは甘えん坊だな〜」
璃奈「…………」
愛「じゃあ、りなりーが寝るまで、ぎゅーってしててあげるね」
璃奈「うん……」
最近、愛さんの前では少しだけ……自分が素直になれている気がした。
それと同時に……自分がこんなに甘えん坊な性格だったことに驚いていた。
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