656: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/07(土) 12:01:06.15 ID:Xct6+7De0
せつ菜「……こうして、皆さんと星空を眺めて寝るなんて……キャンプみたいでワクワクしますね!」
かすみ「あ、ちょっとわかります! ここしばらく、外でこんな風にのんびりするタイミングもなかったですし……」
しずく「もう……二人とも、遊びじゃないんですよ? 今は休息が最優先。おしゃべりしてないで寝ますよ」
かすみ「ちょっとくらい良いじゃん……しず子のケチー」
せつ菜「ですが、しずくさんの言うことも一理あります。休むときは迅速に休む。これも大事なことですよ」
かすみ「えぇー……でも、すぐに寝ろって言われても眠れませんよぉ……」
せつ菜「コツがあるんですよ。目を閉じて……力を抜いて……呼吸を深く……。………………すぅ…………すぅ…………」
かすみ「え、うそ……もう寝ちゃったんですか……?」
侑「さすが、せつ菜ちゃん……休息の速さも一流……」
かすみ「オンオフ激しすぎませんか……?」
しずく「かすみさんも見習ってね。……さ、おしゃべりは終わり。目瞑って」
かすみ「ぅ〜……わかったよぉ……」
歩夢「……侑ちゃん……手、繋いでもいい……? ……その方が……すぐ眠れるから……」
侑「うん、いいよ」
「ブイ…zzz」
歩夢「ありがとう……♪」
胸元で寝息を立てるイーブイを撫でながら、私は歩夢と手を繋いで目を瞑る。
長い階(きざはし)を登ってきた疲れもあったのか、思いのほか、私の意識はすぐに微睡んでいった──
🎹 🎹 🎹
──────
────
──
──夢を見た。
愛「………………りなりー……」
「ニャァ…」
愛ちゃんが……泣いていた。
愛「りなりー……」
戸を叩いて……。
愛「ねぇ、りなりー……」
泣いていた。
愛「りなりー……開けてよ……りなりー……っ……」
「ニャァ…」
──胸が痛くなるような……悲痛な声で……。
──
────
──────
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