652: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/07(土) 11:56:19.35 ID:Xct6+7De0
ナース「ま、待ってください〜!!」
「ハピハピッ!!」
果南「無理〜〜!! 1ヶ月もじっとしてたら、死んじゃうって〜!!」
部屋のすぐ外で、慌ただしく果南が通り過ぎていった。
善子「……どっかで見た光景ね……」
鞠莉「まったくね……」
マリーは肩を竦める。
鞠莉「穂乃果さんは……かなり酷い怪我だったけど、どうにか意識は取り戻したみたい。命に別状はないって」
善子「そ……ならよかった」
私とマリーは、何気なく、窓の外を見る。
外には、今日も穏やかな青空が広がっていた。
鞠莉「……まさか、あと一月足らずで……この世界どころか……宇宙全てが滅びようとしてるなんてね……」
善子「本当にね……。……まあ、きっと大丈夫よ」
鞠莉「ふふ、そうね。自慢のリトルデーモンたちがいるものね♪」
善子「そういうことよ」
あの子たちは、度重なる困難を……ポケモンたちと力を合わせて、打ち破ってきた。
今回だって、きっとそうしてくれる。私はそう確信している。
善子「頼んだわよ……リトルデーモンたち……」
みんなの生きる世界を──お願いね。
🎹 🎹 🎹
侑「……相変わらず、何度見ても長い階段だね……」
「ブイ」「────」
かすみ「まさか、3回も登ることになるとは思ってませんでした……」
私たちは、カーテンクリフの遺跡に続く階段へとたどり着いていた。
彼方「これ……登るの〜……? 絶対無理〜……」
遥「お、お姉ちゃん、登る前から諦めちゃダメだよ……!」
姫乃「……果林さん、本当に上の遺跡に直接シップを着けなくてよかったんですか……?」
果林「でも、この階段……登った方がいいんでしょう?」
リナ『うん。進化は儀式だから。信仰では階段を登ることも儀式の手順に含まれてるみたいだし、その方が確実』 || ╹ ◡ ╹ ||
果林「じゃあ、登るしかないわね。彼方、しっかりしなさい」
彼方「はぁ……わかったよぉ……。彼方ちゃん、これでも怪我人なのになぁ……」
果林さんに言われて、彼方さんが渋々階段を登り出す。
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