651: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/07(土) 11:55:22.59 ID:Xct6+7De0
だから、私は言い直す。
侑「みんなと旅が出来て……本当によかった! これからも、そんな旅が続けられるように……私たちで守るんだ!」
私の言葉に、みんなが頷く。
決意を胸に──シップは進んでいく。
😈 😈 😈
──ローズシティ、病室。
善子「入るわよ」
鞠莉「……返事くらい待ちなさい」
善子「……こてんぱんにされたって聞いてたから、そんなこと言えるくらいには回復してるみたいでよかったわ」
そう言いながら、私はマリーの横にある椅子に腰かける。
ウルトラキャニオンから戻ってきてすぐ……私たちは海未からの報せで、瀕死のマリーたちが病院に担ぎ込まれた話を聞いた。
だから、こうして師の見舞いに来たというわけだ。
鞠莉「こんなことしていていいの? まだ、終わってないんでしょ?」
善子「出来ることがないだけよ。大勢で遺跡に押し寄せてもしょうがないからね……それに……」
鞠莉「それに……?」
善子「未来は……あの子たちに託してきたから」
私の自慢のリトルデーモンたちに、ね。
鞠莉「……言うようになったじゃない」
善子「ええ。マリーたちの仇は私の可愛いリトルデーモンたちが取ってくれるから、安心しなさい」
鞠莉「ふふ……頼もしい」
ウルトラビーストの出現報告も依然あるらしく……さっき言ったように、大勢でクリフの遺跡に押し寄せたところで、出来ることがあるわけではない。
だから、曜とルビィはジムに戻った。……ずら丸も何故かダリアに戻ったけど……まあ、やることがあるんでしょ。
リリーも事態が収束するまでは、ローズの防衛に参加するらしい。
そして千歌はリーグへと帰還した。
もちろん、私たちが戦う選択肢もあったけど……6人全員、満場一致だった。
未来は──新しい世代に託そう、と……。
善子「私たちは、もう前に世界を救ってるからね。おいしいところは、あの子たちにあげることにしたわ」
鞠莉「ふふっ、さっき出来ることがないって言ってたじゃない……」
善子「それはそれよ……んで、他の人たちは大丈夫なの?」
鞠莉「うん。ダイヤはさっき目が覚めたって聞いたわ。大怪我だったから、当分ベッドの上だろうけど……。あと……果南も大怪我してたはずなんだけど……」
そのとき、廊下からドタドタと騒がしい声が聞こえてくる。
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