633: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/06(金) 17:11:17.71 ID:djK6Kzqg0
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果林「……」
彼方「……」
果林「……懐かしいな」
彼方「……そうだね」
侑たちを見ていると……昔の自分たちを思い出す。
同じ志を持った仲間たちと……過ごした日々を……。
果林「私たち……いつから……すれ違っちゃったのかしらね……」
彼方「果林ちゃん……」
果林「私はどこから……間違っちゃったのかしらね……」
彼方「…………」
果林「…………」
彼方「……やり直せばいいよ」
果林「ふふ……簡単に言うんだから……」
彼方「みんなが笑える世界を……目指そう……昔みたいに……一緒に……」
彼方が私の手を握る。
果林「……そうね。……彼方……後のことは……よろしくね……」
彼方には……この言葉で十分伝わるはずだ。彼方は……私の家族だから。
彼方「……大丈夫。私、頑張りながら……待ってるから……」
果林「……うん」
エマ「ま、待って……どういうこと……?」
そんな私たちの会話を聞いて、エマが瞳を揺らしながら訊ねてくる。
果林「どう足掻いても、私はこの後、国際警察に捕まるって話……釈放されるのに、どれくらい掛かるかしらね……」
エマ「そ、そんな……!」
果林「いいのよ、エマ。……それでいいの」
エマ「果林ちゃん……」
果林「私が出来る限りの罪を背負うから……外に出るのは、時間が掛かっちゃうかもしれないわね……」
姫乃「……! 果林さん、それって……!」
果林「……この一連の問題は全て──私が無理やり命令して従わせた。そういうことよ。姫乃も愛もね」
姫乃「ま、待ってください……! 私は……そんなことされても嬉しくありません……!」
果林「姫乃……」
姫乃「果林さんが負けを認めて、檻に入ることを選ぶなら……私もお供します……。……させてください……」
果林「……ありがとう、姫乃」
最初は利用するつもりでしかなかったのに……姫乃はいい子だった。……最後まで、私に付き従ってくれるらしい。
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