628: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/06(金) 17:06:50.88 ID:djK6Kzqg0
しずく「ん?」
かすみ「しず子、戦ってる最中……かすみんのこと、勧誘してたよね? フェローチェの虜になりましょう〜とか」
しずく「あ、う、うーん……言ったかも……?」
かすみ「あそこで、かすみんがうんって言ったらどうするつもりだったの? せつ菜先輩を引っ張り込むために本気で戦うフリしてたのはわかるけど……勧誘までする必要なくない?」
しずく「それは……その……。……役に……のめり込みすぎちゃって……つい……」
かすみ「…………はぁ……。……ま、しず子らしいけど……」
しずく「で、でも! かすみさんなら、絶対にあそこで「うん」なんて言わないってわかってたし……!」
かすみ「ま……結果丸く収まったし……そういうことにしてあげなくもないかな〜……」
しずく「む……かすみさんだって、勢いに任せて……その……す、すごいこと……言ったくせに……///」
かすみ「……!?/// だ、だから、あれは……///」
リナ『二人とも顔真っ赤だよ? 大丈夫?』 || ╹ᇫ╹ ||
かすみ「なんでもないですっ!!///」
しずく「な、なんでもないよ!?///」
何やら、向こうは向こうでいろいろあったようだ……。
それは追い追い聞くとして──私はこちらに歩いてくる人影に目を向ける。
黒髪の右側を結んでいる、凜とした──私の憧れのトレーナー。
侑「……せつ菜ちゃん」
せつ菜「……侑さん」
私が立ち上がって目を合わせると──
せつ菜「侑さん……ごめんなさい」
せつ菜ちゃんは二の句を告げず、頭を下げた。
侑「せ、せつ菜ちゃん……!?」
せつ菜「あのとき……クリフの遺跡で、侑さんは私を止めようとしてくれていたのに……私が未熟だったばかりに、侑さんに酷いことを言ってしまって……八つ当たりしてしまって……」
侑「あ、頭を上げて……! 私、怒ってないから……!」
せつ菜「で、ですが……」
侑「私も……せつ菜ちゃんの気持ち……なんにもわかってないのに、勝手なこと言っちゃって……ごめん……。……せつ菜ちゃんの苦しみ……全然わかってなかった」
せつ菜「そ、そんなこと……」
侑「うぅん……。……勝手に憧れて、勝手に私の理想を押し付けてた……。……無責任なこといっぱい言っちゃって……。だから私、これからは憧れるばっかりじゃなくて……もっとちゃんと、せつ菜ちゃんのことが知りたい……」
せつ菜「侑さん……」
侑「……一人のポケモントレーナーとして……一人の……友達として……」
私はせつ菜ちゃんの手をぎゅっと握る。
せつ菜「……侑さん……っ……。……はい……っ……」
せつ菜ちゃんは目に浮かぶ涙を拭ってから、私の握手に応えるように両手で私の手をぎゅっと握りしめる。
そして、そんな私たちの頭にポンと手が置かれる。
善子「──それと……同じヨハネのもとから旅立った図鑑所有者としても……ね?」
ヨハネ博士だった。
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