621: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/05(木) 16:24:43.12 ID:mDhGJcE10
穂乃果「……もう終わりだよ」
愛「…………っ」
私はうつ伏せになって倒れている愛ちゃんへとゆっくりと近付く。
穂乃果「……さぁ、降参してくれるかな?」
愛「……。……わかった。……降参……──するもんかっ!!」
「──ベベノッ!!!!」
穂乃果「……!?」
うつ伏せの愛ちゃんの胸の下から──ベベノムが飛び出してきて、毒液を射出する。
毒液は私の顔に真っすぐ飛んできて──
「ピッカァッ…!!!」
穂乃果「!! ピカチュウ!!」
ピカチュウが私を庇って毒液を受ける。
穂乃果「リザードンッ!!」
「リザァァッ!!!!」
リザードンが至近距離で“ねっぷう”を起こし、
愛「ぐぅぅっ!!?」
「ベ、ベベノォッ!!!?」
愛ちゃんを焼き尽くす。
愛「ぐ……ぅ……」
さすがに、この攻撃で愛ちゃんも大人しくなる。
穂乃果「……ピカチュウ……ありがとう……」
「ピカカ…」
穂乃果「うん、ボールに戻って、休んでね」
「チャー…──」
ピカチュウをボールに戻す。
愛「………………つよ……すぎ……でしょ……」
穂乃果「……! まだ、意識があるんだね……」
愛「…………耐熱も…………してん……だよ……」
穂乃果「でも、もう動けないよね」
愛「……ぁ゛ー……動きたくは……ない、ね……」
穂乃果「……とりあえず、ディアルガとパルキア……返してもらうよ」
そう言いながら、私は屈んで愛ちゃんが腰に着けたボールに手を伸ばす。
愛「……これが……試合みたいな……ポケモンバトルじゃなくて……よかった……」
穂乃果「え?」
愛「…………やっぱ、アタシは……そういうルールに縛られた戦いよりも…………ただ、相手を倒す戦いの方が、向いてるっぽいね……」
穂乃果「何言って──」
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