610: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/05(木) 02:30:40.60 ID:mDhGJcE10
彼女が手に持っていた、“こんごうだま”と“しらたま”を奪い取る。
奪い取ると言っても、だいぶ痛めつけてあげたから、もう抵抗する力もないっぽいけどね。
鞠莉「っ……」
愛「さーてと……ギラティナ捕まえに行って、あとはおさらばかな〜。……あ、そうだ……せっかくだし、最後にいいもの見せてあげるよ」
そう言いながら、マリーの目の前に今しがた捕まえたディアルガとパルキアをボールから出す。
「ディァガァ…」「バァル…」
鞠莉「……なにする……つもり……?」
愛「“こんごうだま”と“しらたま”……君たちはこれをディアルガとパルキアに指令を送るための“どうぐ”だと思い込んでたみたいだけど……。ホントの使い方はこうするんだよ」
アタシは“こんごうだま”をディアルガの胸の宝石に向かって、“しらたま”をパルキアの肩の宝石に向かって投げつける。
すると──
「ディァ…ガ──」「バァル…──」
“こんごうだま”と“しらたま”はディアルガとパルキアの体にある宝石に吸い込まれていく。
鞠莉「……な……」
するとディアルガとパルキアの体の形が変化していく。
ディアルガは側頭部の甲殻が口元を覆う顎当てへと変化し、胸部の甲殻は首の中ほどに移動し、宝珠を中心に詰めた砲のような形へと変わる。前足が肥大化し、後ろ足が細くなる。そして胴には特徴的な突起のついたリングが出来ている。
パルキアは腕が四足獣のような蹄を持った前脚へと変化し、後ろ脚も前脚と同じように、蹄を持った形に。尻尾は細長い5本のものになり、こちらにも特徴的なリングが胴に現れる。
愛「……これが、このポケモンたちの“オリジンフォルム”ってやつだよ」
鞠莉「“オリジン……フォルム”……?」
愛「……ああそういや……“はっきんだま”も貰っておかないとね。……マリーは持ってなさそうだから……あの二人のどっちかか……」
アタシは気絶しているダイヤと果南の持ち物を漁ってみる。すると──すぐに見つかった。
愛「おっし……そんじゃ、あとはギラティナ捕まえに行きますか〜」
ディアルガとパルキアをボールに戻しながら、肩をぐるぐる回して気合いを入れていた──そのとき、
「──ボルテッカー!!!」
「ピィィーーーーカァァァーーーーッ!!!!!」
愛「! リーシャン!!」
「リシャァァァァンッ!!!!!」
リーシャンが咄嗟に音の障壁を作り出し、突っ込んできたピカチュウを弾き返そうとするが──
「ピィィィィカァァァァ!!!!!!」
ピカチュウは音の障壁をお構いなしにどんどんめり込んでくる。
愛「く……!? リーシャン!!」
アタシはリーシャンの体をグリップしながら身を捻る──直後、
「ピカァァァァァッ!!!!!」
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