556: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:35:59.74 ID:Sh64zN700
確かに、ただホールがあいて、それが消えるのを見るだけなのが退屈なのはわかる。
私も気を抜くと、欠伸の一つでもしていまいそうだと思いながら、見ていると──その万が一が発生した。
璃奈「……! ホールにエネルギー反応!」
愛「この数値……!? ヤバイ!! りなりー、ホール閉じて!!」
璃奈「もう、やってる……! けど……ホールが外側からこじ開けられてる……!」
果林「な、なに……!?」
直後──研究室内のホールがカッと光り、
果林「……っ……!?」
眩い光の中に──
「──フェロ…」
真っ白な上半身と、黒い下半身をした──細身のポケモンが立っていた。
果林「綺麗……」
思わず目を引かれてしまうような──そんな、美しいポケモンだった。
璃奈「ウルトラビースト……フェローチェ……!」
愛「カリン!! 直視しちゃダメ!! ウルトラビーストには人を操る力を持った奴がいるから!!」
果林「え……?」
直後──
「フェロッ!!!」
ガシャァンッ!! と音を立てながら、ウルトラビーストがガラス張りの壁を蹴り破り──私に向かって突っ込んできた。
彼方「ネッコアラっ!! “ウッドハンマー”!!」
「コァッ!!!」
「フェロッ…!!」
振り下ろされるウルトラビーストの脚に対し、彼方のネッコアラが割って入るように丸太を振りかざして、弾き飛ばす。
彼方「果林ちゃん、平気!?」
果林「あ、ありがとう、彼方……!」
私は頭を振る。なんだか、頭がボーっとしていた。
愛の言っていたように、人を操る力とやらにやられかけていたらしい。
愛「私も戦う……! りなりー! 下がってて!」
璃奈「う、うん……ニャスパー、隠れるよ」
「ニャァ」
璃奈ちゃんが机の影に隠れ、愛がウルトラビーストの前に出てくる。
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