554: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:34:49.89 ID:Sh64zN700
璃奈「愛さん。ボール収納時に発生する質量欠損と空間歪曲率の統計データ、ほぼ完成した」
愛「マジで!? まだだいぶ時間掛かる予定だったはずなのに……!?」
璃奈「予算がたくさん貰えたから、それで自動化ロボットを作る余裕が出来た。すごくありがたい」
愛「いや〜やっぱり、これもカリンとカナちゃんが来てくれたからだね〜♪ 統合サマサマだ〜♪」
彼方「あはは〜、やっぱりお金は大事だもんね〜」
果林「お陰で、“虹の家”の抜けた床と雨漏りが直ったって言ってたものね……」
政府主導の統合によって予算が増えたのは警備隊側だけではなかったらしく、研究所も正式な政府機関として、多額の予算が下りているというのは噂で聞いている。
それだけ、この機関には多くの期待が寄せられていた。
私は彼女たちの話を傍で聞きながら、トレーニングウェアを脱ぎ捨て、シャワーを浴びに行く。
彼方「あ〜も〜、また服脱ぎっぱなしにする〜……」
「メェ〜」
果林「別にいいでしょ。急いでるのよ」
彼方「摸擬戦から帰ってきたばっかりなのに、もう出るの〜?」
「メェ〜?」
璃奈「果林さん……今日はメディアからの取材がある」
果林「そういうこと」
私は手早くシャワーで汗を流して、表向きの格好に着替える。
彼方「あんまり忙しいなら……彼方ちゃんが代わるよ〜?」
果林「夜から演習なんでしょ。彼方は早く寝なさい」
私はそう残して、中央研究室を後にした。
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