553: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:31:44.45 ID:Sh64zN700
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──結論から言うと、この二人……特に愛とはとても気が合った。
愛「あー!! また負けたぁー!!」
果林「はぁ……はぁ……。これで……私の10勝9敗7引き分けね……」
愛「カリンもっかい! 次勝って、10勝10敗にする!」
果林「あ、明日ね……今日はさすがにしんどいし、私はこの後取材があるし……愛にも研究があるでしょ……?」
愛「うー……わかった。でも、約束だからね!」
愛は研究者でありながら、とにかく戦闘でも腕が立つ子だった。
戦績としては拮抗しているように見えるけど……彼女の使うポケモンは全て小柄で進化前しかいない。
これで私と実力が拮抗しているのだから、末恐ろしい戦闘センスと言わざるを得なかった。
果林「……ねぇ、愛」
愛「ん?」
私は訓練場から、研究棟に戻る最中、愛に訊ねてみる。
果林「どうして、ベイビーポケモンばかり使うの? 貴方だったら、ポケモンを選べば実行部隊に居たとしても、遜色ないのに……」
愛「んー……リーシャンはもともと友達だったからだけど……りなりーが可愛いポケモンが好きって言うからさ」
果林「……それだけ……?」
愛「え? うん。それにりなりーったら、可愛いポケモンで敵をばっさばっさなぎ倒すところがかっこいいって褒めてくれてさ〜♪」
果林「……そう」
彼女と私とでは、戦いに対する価値観が違いすぎる……。
そこに関しては研究者らしい変わり者というか……だからこそ、戦闘員ではなく研究員なのかもしれない。
愛「──たっだいま〜♪」
愛が元気よく、中央研究室のドアを押し開くと、それに気付いた璃奈ちゃんと彼方が寄ってくる。
璃奈「愛さん、果林さん、おかえりなさい」
「ニャァ〜」
彼方「二人ともおかえり〜」
「メ〜」
果林「ただいま。彼方、今日は防衛演習があるんじゃないの? まだここに居て大丈夫?」
彼方「もう〜今日は夜間演習だって言ったよ〜? だから、今のうちにすやぴしておこうと思って〜」
「メェ〜〜」
果林「……そうだったかしら……」
彼方は私と違って防衛隊の隊長だから、私とは訓練の運用スケジュールが全然違って覚えられる気がしない……。
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