552: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/03(火) 12:31:12.72 ID:Sh64zN700
果林「……えっと……それじゃ、ミヤシタさんとテンノウジさん……」
愛「愛でいーよ! りなりーもファーストネームでいいよね?」
璃奈「うん。ファミリーネームは長いし……ややこしいから、璃奈でいい」
果林「……わかったわ。愛と……璃奈ちゃん」
「ニャー」
果林「それと……ニャスパーね」
なんというか、愛は呼び捨てにしていい気がしたけど……璃奈ちゃんはなんというか……璃奈ちゃんという感じだった。
果林「それなら、私たちのことも下の名前で呼んで頂戴。良いわよね、彼方」
彼方「うん〜、もちろん〜。よろしくね〜、愛ちゃん、璃奈ちゃん〜。あ〜あと、この子は彼方ちゃんの親友のウールーだよ〜」
「メェ〜〜」
愛「うん、よろー! カリン! カナちゃん! ウールーも!」
璃奈「よろしく、お願いします……果林さん……彼方さん……ウールー……」
挨拶をしながら、璃奈ちゃんは愛の後ろに隠れてしまう。
彼方「果林ちゃん、璃奈ちゃんが怖がっちゃってるかも……」
「メェ〜〜」
果林「……彼方、それはどういう意味か説明してくれる?」
彼方「冗談だってば〜。璃奈ちゃん、もしかして緊張してるのかな〜?」
愛「あはは……りなりー緊張しいなんだよね。やっぱり、ボードあった方がいいんじゃない?」
璃奈「……初対面だから……素顔の方がいいと思ったけど……。……そうする」
璃奈ちゃんはそう言いながら──上着の中から、1冊のノートを取り出した。
璃奈「あ、あのね……私……人の顔を見て喋るの……緊張しちゃって苦手で……だけど、怒ってないし、怖がってないよ……」 || ╹ ◡ ╹ ||
そう言いながら、表情が描かれたページを開いて顔の前に掲げる。
少し変わっているけど……どうやらこれが、彼女なりの感情表現ということらしい。
彼方「あはは〜よかったね果林ちゃん、怖がられてないって〜」
果林「彼方……」
彼方「だから、冗談だって〜」
果林「はぁ……全く……。……これから一緒に頑張りましょう。私たちも早く貴方たちを理解できるように努力するわ」
璃奈「果林さんも彼方さんも優しそうな人でよかった。私もこれから一緒に頑張りたい。璃奈ちゃんボード「やったるでー!」」 || > ◡ < ||
「ニャー」
愛「じゃ、これから、今後の活躍を祈って、もんじゃパーティーでもしますか〜!」
彼方「え、もんじゃってあのもんじゃ〜!? 今どき作れる人がいるなんて珍しい〜! 彼方ちゃんにも作り方教えて教えて〜」
愛「あははっ♪ 愛さん、もんじゃを作る腕には自信あるからね! 何を聞かれても、もんじゃいない! なんつって!」
璃奈「愛さん、今日もキレキレ!」 ||,,> ◡ <,,||
愛「どんなもんじゃいっ! あははは〜!!」
なんだか、思ったより変な人たち──主に愛が──だけど……。
想像していたよりは、意外と楽しくやっていけそうかも。私はそんな風に思うのだった。
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