侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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524: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/02(月) 13:55:17.06 ID:VUrl28Mg0

戦闘不能になったルカリオの向こうで、


 「──バクフーーーンッ…!!!!」
千歌「……やっぱり、ここまで追い詰められちゃうか……」


業炎から主人を守るように、バクフーンが千歌さんの前に立っていた。





    👑    👑    👑





しずく「……これで、お互い……最後の1匹……」

かすみ「…………しず子、どうしよう…………かすみん、千歌先輩を応援しなくちゃいけないはずなのに…………せつ菜先輩は敵なのに……今、どっちにも負けて欲しくないって……思ってるかも……」

しずく「…………私も……」


胸が熱かった。

死力を尽くして戦う二人の姿を見ていたら、どうしようもなく、胸が熱かった。

胸が熱くて、ドキドキしていた。





    🎙    🎙    🎙





せつ菜・千歌「「“かえんほうしゃ”!!」」
 「ワォォォンッ!!!!」「バクフーーーンッ!!!!!」


2匹の“かえんほうしゃ”が真っ向からぶつかり、フィールドに炎を散らす。

ぶつかった、火炎の勢いは──


せつ菜「互角……!!」

千歌「なら……!!」


先に動いたのは、千歌さんだった。


千歌「“ふんか”!!」
 「バクフーーーーンッ!!!!!!」


バクフーンの背中から──爆炎が飛び出す。


せつ菜「ウインディ!!」
 「ワォンッ!!!」


私はウインディに飛び乗り、


せつ菜「“しんそく”!!」
 「ワォンッ!!!!!」


降ってくる火炎弾の中、ウインディが私を乗せて猛スピードで走り出す。

私は上を見上げ──落ちてくる火山弾の軌道を見ながら、ウインディのたてがみを引っ張り、避ける方向を伝える。


 「ワォンッ!!!!」



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