510: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/02(月) 13:44:38.42 ID:VUrl28Mg0
さっきの高速軌道の戦いとは打って変わって、今度はどっしりと構えた物理戦が始まる。
──が、そんな悠長にやるつもりは最初からない。
せつ菜「そうは言っても……得意なのは物理攻撃に対してだけですよね!! “アームハンマー”!!」
「ドサイッ!!!!!」
三たび振り下ろされる、重量級の拳が──
「ギャウッ!!!?」
千歌「なっ!!?」
今回は毛皮に衝撃を吸収されずに、トリミアンを押しつぶす。
そして、怯んだところにドサイドンが手の平を突き付ける。
せつ菜「“がんせきほう”!!」
「ドッサイッ!!!!!」
ドサイドンの手の平に空いた穴から、巨大な岩石が発射され、
「ギャウンッ!!!!」
砕ける岩石がトリミアンを吹き飛ばした。
千歌「し、しいたけ!! 戻れ!!」
これで2匹戦闘不能……!!
千歌「……防御しきれなかった……? ……違う、防御力で受けてなかったんだ」
せつ菜「そうです……“ワンダールーム”です」
「フゥ!!」
小さくなり、いつの間にか私の足元まで戻ってきていたスターミーが鳴き声をあげる。
体を小さくし、“ほごしょく”によって姿を眩ませていたスターミーが使っていたのは、“ワンダールーム”という技。
フィールド上にいる全てのポケモンの防御と特防を入れ替えるという不思議な効果を持つ。
それによって“ファーコート”を無効化し、“コットンガード”の上から押しつぶしたというわけだ。
せつ菜「さぁ……次のポケモンを出してください……!!」
千歌「……その前に」
せつ菜「……? なんですか……」
千歌「ドサイドン、戻した方がいいよ」
せつ菜「……はい? 何を──」
何を言っているのかと思った瞬間、
「ドサイッ…!!!」
ドサイドンの巨体が崩れ落ちた。
せつ菜「な……!?」
千歌「しいたけがドサイドンに突き刺してたのは──ただの“アイアンテール”じゃないよ」
一瞬何かと思ったが、
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