508: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/02(月) 13:42:05.73 ID:VUrl28Mg0
千歌「そこだっ!!」
「ゼルッ!!!」
その一瞬の隙を見逃さずに、尻尾を高速回転させ始めるフローゼル。あれは見たことがある──“かまいたち”の予備動作……!
スターミーはどうにか突起の先から水を逆噴射させることで、地面に刺さった体をすぐに引き抜くが、フローゼルはもう攻撃の体勢に入っていた。
千歌「“かまいたち”!!」
「ゼルッ!!!!」
せつ菜「“スキルスワップ”!!」
「フゥッ!!!!」
が、スターミーのコアが光ると同時に──スターミーがまさに目にも止まらぬスピードで、風の刃を回避した。
千歌「うそっ!?」
せつ菜「“すいすい”、貰いましたよ!!」
「フゥッ!!!!」
先ほどのさらに倍のスピードで雨の中を駆けるスターミーは、今度こそフローゼルの背後を取り、体を回転させながら突撃を炸裂させ──
千歌「“うずしお”ッ!!」
「ゼルゥッ!!!」
「フゥッ!!!?」
せつ菜「な……っ!?」
──たと思ったら、巨大な水の渦がフローゼルの背後に発生し、突っ込んできたスターミーを逆に渦の中に捕えてしまった。
千歌「これでも速い相手を見切るのは得意なんだよ!!」
せつ菜「くっ……!! “こうそくスピン”!!」
「フゥッ!!!」
スターミーはすぐさま体を逆回転させ、渦を対消滅させる。
渦から解放された瞬間、
千歌「“ソニックブーム”!!」
「ゼルッ!!!!」
フローゼルの尻尾から、音速の衝撃波が飛んでくる。
せつ菜「“ちいさくなる”!!」
「フゥッ!!!!」
スターミーが指示と共に一気に体を小さくし、攻撃をギリギリ回避する。
千歌「く……!」
間一髪の回避。
スキルスワップにより、フローゼルの特性が“しぜんかいふく”に変わってしまったせいか、速度の面でスターミーに大きく軍配が上がっていたことも大きいだろう。
私はスターミーの回避を確認し、間髪入れずにボールを投げ込む。
せつ菜「ドサイドン!!」
「──ドサイッ!!!!」
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