507: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/02(月) 13:41:09.24 ID:VUrl28Mg0
千歌さんは爆風でフローゼルと一緒に地面を転がりながらも、すぐに受け身を取って立ち上がる。
千歌「ば、爆発した!?」
今の“10まんボルト”は電撃による直接攻撃が狙いじゃない。
私が利用したのは放電中に起こる電熱だ。
水は電気を流せば、水素と酸素に分解される。水素は熱を加えると酸素を使って爆発的に燃焼する物質。なら、2度目の電撃による電熱で急に加熱されたら爆発するに決まっている。
吹き飛んで出来た隙に向かって、
せつ菜「“こうそくいどう”!!」
「フゥッ!!!」
スターミーが体を高速回転させながら、フローゼルに向かって突っ込んでいく。スピードアップしながらの渾身の突撃……!
せつ菜「“すてみタックル”!!」
「フゥッ!!!」
千歌「っ……! “スイープビンタ”!!」
「ゼルッ!!!」
フローゼルはすぐに体勢を立て直し、硬い尻尾でスターミーを弾き飛ばすが、
「フゥッ!!!」
弾き飛ばされても、スターミーは高速軌道で、すぐに切り返してくる。
千歌「も、もう一発っ!!」
「ゼルッ!!!」
2撃、3撃と連続で弾き返すが──高速回転しながらスターミーはどんどん速度を上げていく。
このままだと、捌ききれなくなることに気付いた千歌さんは、
千歌「“あまごい”!!」
「ゼルッ!!!!」
雨を降らせ始める。雨が降り始めると──
「ゼルッ!!!」
フローゼルは尻尾のスクリューを高速回転させながら、ものすごいスピードで動き出し、スターミーの突進を回避する。
せつ菜「……! “すいすい”……!」
“すいすい”は水中や雨の中で、自身の素早さを倍加させる特性。
さらに、
千歌「“アクアジェット”!!」
「ゼルッ!!!」
水流を身に纏い、超加速しながらフローゼルが、横回転するスターミーの丁度中央のコア部分に突撃してくる。
「フゥッ…!!!?」
せつ菜「スターミー!?」
お互いが超高速軌道で動いていることもあって、その一撃でスターミーがバランスを崩し回転しながら墜落して、突起部分が地面に突き刺さる。
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