506: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/02(月) 13:40:05.34 ID:VUrl28Mg0
せつ菜「“かたくなる”!!」
「フゥッ!!!」
「ゼルッ…!!?」
噛み付いたフローゼルの歯がガキッと硬い音を立てる。
間髪入れず、
せつ菜「“マジカルシャイン”!!」
「フゥッ!!!」
「ゼルッ…!!!」
至近距離から激しい閃光で焼き尽くす。
ダメージを負いながら吹っ飛んだフローゼルに向かって、
せつ菜「“10まんボルト”!!」
「フゥッ…!!!」
今度はこっちが相性のいい“10まんボルト”で攻める。
千歌「“アイアンテール”!!」
「ゼルッ…!!!!」
フローゼルは吹っ飛ばされながらも尻尾を硬質化し、それを地面に突き刺し、
千歌「“いわくだき”!!」
「ゼルッ!!!!」
後ろに飛ばされている反動も利用し、てこの原理で足元の岩を砕きながら捲りあげて、盾にする。
普通なら驚いてしまうけど……千歌さんならそれくらいのことはしてくる……!!
せつ菜「それくらい、読んでます!!」
スターミーの“10まんボルト”は岩の盾に阻まれたように見えたが、岩にぶつかると沿うように回り込み、岩の後ろのフローゼルに向かってバチバチと音を立てながら襲い掛かるが──
千歌「“みずびたし”!!」
「ゼルッ!!!」
フローゼルが、巨大な球状の水の塊を目の前の岩に向かって吐き出すと、“10まんボルト”は岩の水分に吸着されるように、それ以上前に進めなくなる。
千歌「水は電気をよく通すから、水に巻き込まれると進めなくなるんだよ!」
せつ菜「……!」
確かに、導電体の水から、絶縁体である空気中に向かって放電をするのは極めて難しい。
ご丁寧に“みずびたし”にする際も、口から出している水流から感電しないように、一度口の中で球状にしてから、ある程度の水量を纏めて発射し、自身と電撃の接触部分が出来ないようにしているのも芸が細かい。
千歌「フローゼルへの電気攻撃対策は完璧だから!」
せつ菜「なら、これはどうですか!! “10まんボルト”!!」
「フゥッ!!!」
千歌「だから、効かないって!! “みずびた──」
再び放った“10まんボルト”に対して、千歌さんが再び“みずびたし”を指示しようとした瞬間──ボンッ!!! と音を立てながら、フローゼルの目の前で爆発が起きた。
「ゼルッ…!!?」
千歌「うわぁっ……!?」
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