5: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/16(金) 02:51:31.82 ID:eLOLjL7n0
冷たい吐息で、サーナイトの体が急激に霜に包まれ、パキパキと凍り始める。
それによって、集中が切れてしまったのか、
「ベアァァァァァ!!!!」
“サイコキネシス”の制止を振り切って、ツンベアーがこちらに向かって、再び猛スピードで突っ込んでくる。
しずく「サーナイト、戻って!!」
「サナ──」
ここは選手交代……!
しずく「バリヤード!!」
「──バリバリ♪」
バリヤードは足から発した冷気で、氷を作り出し、それを蹴り上げて壁にする。
しずく「“てっぺき”!!」
「バリバリ♪」
「ベアァァァァァ!!!!!」
──ガァンッ!! と音を立てて、ツンベアーが氷の壁に衝突する。
間一髪だ……!
かすみ「しず子ー!!」
名前を呼ぶ声に気付いて振り向くと、かすみさんがこっちに向かって駆けよってきている。
しずく「かすみさん! 私は大丈夫だよ!」
かすみ「ほ、ホントにー!?」
しずく「むしろ、ツンベアーも一緒に捕まえられそうで、嬉しいくらいだよ……!」
もともとクマシュンが欲しかったのは、ハチクさんと同じツンベアーに憧れていたからだ。
なら、これはむしろ好都合……! クマシュンと一緒に捕獲してしまいたいくらいだ。
かすみ「でも、クマシュン逃げちゃいそうだよー!?」
しずく「え!?」
言われてクマシュンの方に目を向けると、
「ク、クマァ…」
親のツンベアーが戦っている間にクマシュンがとてとてと逃げ出していた。
「ベアァァァァァ!!!!!」
その間にも、ツンベアーは氷の壁を“ばかぢから”で殴りつけ、それによって、壁にヒビが入る。
しずく「“マジカルシャイン”!!」
「バリバリ〜!!!」
氷の壁越しに、強烈な閃光を放ち、
「ベアァァッ!!!!?」
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