4:名無しNIPPER[sage]
2022/12/16(金) 02:49:18.02 ID:eLOLjL7n0
しずく「“サイコショック”!」
「サナーーー」
サーナイトが前方に手をかざすと、クマシュンの周囲にサイコパワーで作り出しキューブが出現し── 一気に襲い掛かる。
「ク、クマァ…!!!」
クマシュンが念動力の衝撃で、コロコロと雪の上を転がる。
「ク、クマァ…」
クマシュンは戦闘慣れしていないのか、そのまま雪の上にへばってしまう。
しずく「これなら、すぐに捕獲できそう……!」
私はボールを構えて、クマシュンの方に走り出し──た瞬間、
「クマァァァァァァ」
クマシュンが大きな“なきごえ”をあげた。……というか、
しずく「!? な、泣かせちゃった……!?」
「クマァァァ…クマァァァァ…」
クマシュンはポロポロと大粒の涙を零しながら、泣き出してしまった。
しずく「あ、え、えっと、ご、ごめんなさい、そんな、泣かせるつもりなんかじゃなくって……」
まさか、野生のポケモンに泣かれると思っていなかったので、動揺してしまう。
動揺で次の行動に迷っていた、そのとき──
「──ベアァァァァ!!!!!」
しずく「!?」
山側の方から、野太い鳴き声が降ってきて、視線をそっちに向けると、
「──ベァァァァァ!!!!!」
大きなシロクマのようなポケモンが、猛スピードで斜面を駆け下ってきているではないか。
しずく「つ、ツンベアー……!? もしかして、あのクマシュンの親!?」
まさか、あの泣き声──親のツンベアーを呼ぶためのもの!?
しずく「さ、サーナイト!! “サイコキネシス”!!」
「サナ」
迫り来るツンベアーを無理やり、“サイコキネシス”で食い止める。
「ベ、アァァァァァ!!!!!」
強力な念動力で動きを止められたツンベアーは雄叫びをあげながら──口から強烈な冷気を吐き出してくる。
「サ、サナ…」
しずく「これは、“こおりのいぶき”……!」
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